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沸騰時代の肖像 PORTRAITS OF THE 60s

価格: ¥3,990
カテゴリ: 大型本
ブランド: 文遊社
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1968年ごろの日本のセレブたちの表情 ★★★★☆
1960年代後半、時代の先端にいた日本の俳優・歌手・音楽家・指揮者・小説家・詩人・劇作家・演出家・画家・写真家・漫画家・映画監督など、約90名の有名人の肖像を収めた写真集。正確には、50年代末や70年代初めの写真も含まれる。すべて白黒。

これらすべての写真を撮影した石黒健治という人について、私は何も知らない。また、撮影技術に関する知識や、写真鑑賞の素養なども、私にはない。以下には、ただミーハー的に、被写体となったセレブたちの約40年まえの姿を眺めて気づいた点を、思いつくままに述べる。

約90名のうち、すでに亡くなっている人は、十数名。うち、自殺が2名(川端康成、鈴木いづみ)。病死が約13名(土方巽、水原弘、岡本太郎、瑳峨三智子、安部公房、寺山修司、岡田真澄、水上勉、大岡昇平、今村昌平、深沢七郎、植草甚一、岡村昭彦など)。

全裸で写っているのは、女性が3名(緑魔子、鈴木いづみ、そして原田芳雄と手をつないで立っている、名前の記されていないモデル)。男性が3名(つげ義春、美輪明宏、澁澤龍彦)。上半身ハダカで写っているのは、男性が3名(ジョージ秋山、釜本邦茂、山口崇)。

若い頃の吉永小百合の目つきが、意外にも、ちょっと意地悪そうに写っている。逆に、岩下志麻や加賀まり子の表情が、意外にも、うぶな感じ。岡田真澄、津川雅彦、石坂浩二。こういう二枚目の人たちの若い頃というのは、さすがに、おぉっという感じ。やはり並みのイケメンではない。

私の記憶している顔とは、まったく別人のように写っているのは、浜美枝、麻丘めぐみ、日野皓正。今とあまり変わりなさそうに見えるのは、高橋英樹、由美かおる、小沢昭一。

ポーズも小道具も自分で演出したという、美輪明宏の全裸姿は、ファンであるなしにかかわらず必見。他方、鎌倉の自宅の庭で、パイプ片手に椅子に座ってくつろいでいるようなポーズをとる澁澤龍彦が、なぜ、その貧弱な全身をさらしているのかは不明。