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風雅の虎の巻 (ちくま文庫)

価格: ¥819
カテゴリ: 文庫
ブランド: 筑摩書房
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今の日本と日本人を理解するための入門書です。 ★★★★★
 日本社会の仕組みがどのようにできあがったのか、そもそも日本人にとって社会とは何か、日本人にとって何が美しく、何が快楽であるのか。そういった事の基礎が書かれた本です。
 学校に通っている頃は日本の歴史になんか興味がなかった、そんな結果、「物知らずな大人」になってしまった人、いまさら日本の歴史について人になんか訊けない、でも基本は押さえておきたい。そんな人にお勧めしたい1冊です。
 日本の過去を知るにはこの本を読めばいいのではないかな、と常々思っています。
温故知新からさらにその先へ ★★★★★
ごく大ざっぱに書くと、この本は「大昔の日本文化はどんな感じだったのか」を解説しています。
古典や日本史を勉強している学生の方が読めば、理解を深める一助になる部分もあるかもしれません。
ただ、この本は古来の美意識である「風雅」を通じて現代日本を分析したり人間の本質を考えたりする本なので、質実は哲学書に近い趣です。

文体は平明ですが内容が濃いので、ヒマつぶしにパラパラ読むのには向きません。しかし著者の他の本を読んで感じるところがあった方ならぜひじっくり読んでいただきたい一冊です。かなりの知的興奮が味わえること間違いありません。

それが「日本人の美学」なんだ! ★★★★★
圧倒的な名著です。と、少々おおげさに表現しておきたくなるほど、内容がいいのにタイトルで人気をなくしそうな本です。「これで日本人の美学がよくわかる!」とかにすればよいのですが、もっと色々と盛り込まれているのですよね。あと、「美学」っていう外からやってきた概念じゃ、日本という国や文化のやり方、法則みたいなものは理解できません、というのが橋本さんの立場でもありますし。にしても、版元が二度も変わっていて、「そりゃ、この良書なら再販したくもなるよね」というような優れた作品を、読んでいる人が少なすぎるような気がしてまりません。

本書で最高のオススメどころは、日本に存在する様々な芸能的な表現を、その本質を切り取って解説した「橋本流メディア論」です。マンガから映画、小説、和歌、日本舞踊、ダンス、絵画、演劇、その他もろもろの「芸」に加え、なぜか「女」や「エスニック料理」までも含めて、その真に意味する部分が簡潔に説きあかされています。「演劇」は「マンガに一番近い」とか、「映画」は「絵による音楽」とか、そういうふうに見れば確かにわかりやすいなあ、と思わず膝を叩いてしまうような本質論が、つぎからつぎに展開されていきます。ちょっと驚きますよ。