サイエンスアイの本書の紹介を参考に
★★★☆☆
巻末の参考文献に「Linux「理系」フリーソフト集」(工学社)、「CD-ROM付きで簡単・便利! 理系のためのフリーソフト」(講談社)などの名称があげられていますが、本書は前者の目次を参考にしながら、Windowsマシン、Mac、そして出版社の系列関係からiPhone向けのフリーソフトを集めて「1冊!」という感じでまとめられたように思えます。フリーソフトを求める人はターゲットマシンがあって「それに使えるものを」として探すことになると思いますが、上記のようにターゲットが様々なのは考えものです。ソフトバンククリエイティブのサイエンスアイの本書の紹介に各フリーソフト(iPhone用を除く)へのリンクが張られていますので、それをまず見て解説本の本書の購入を考えるのがよいと思います。また、理工分野のフリーソフトはLinuxの環境(あるいはMacのX11)で使えるものが多数あることから、『Linux で科学しよう!』のWebサイトを参考としてください。
なお、大学生、あるいは今後の進路を決めようと考える高校生を対象として企画するならば、共通として論文作成、数学・物理に関する道具、そして専攻別で使用が想定されるものを有料パッケージ(「論文作成ではこのパッケージ」というものもありますので)を含めてソフトウェアの全体像を示し、その上で「この部分はこのフリーソフトがあるから・・」というように、大学での講義内容を調べてそれに対応してて全体像を示す本になっていたら、本当に役に立つ本になるのですが・・。
理系学生は読んでおけ!理科教師も役立つフリーソフト50
★★★★☆
この本理工系に行く学生はぜひ読んで欲しい本ですし、また理科の教師をしている先生にも役立つ情報が満載です。
私は気象学を研究していました。気象学はLinuxの知識やwindowsでLinuxを動かしたり、macで遠隔操作をしたりと、様々にパソコンを利用してきました。
中でも統計ソフトのR(アール)には非常にお世話になりました。Rを使えば、簡単なプログラムで繰り返しの演算をかけたり、美しい図を作成できたりします。
教授といっしょに書いた論文で作成した図もRで作成した図です。そんなRをもっと早くしっていれば、また様々なソフトをもっと早く知っていれば、
より研究をスムーズに進めることができたでしょう。
この本にはそんなRをはじめとして、
化学式が簡単にかけるソフトBKChemや、
世界の等高線を作図できるソフト、SimpleDEMViewerなど様々なソフトが紹介されています。
そして、これらのソフトは、なんと無料で入手できます。
これは使わない手はありませんね。
私もこの本を通じて、
・Google 日本語入力
ことえりからこちらに乗り換え!
・PrimoPDF
職場のwindowsでPDFが作成できるようになりました!
などを入れました。
通常一冊の本を買った時に、一つでも良い情報があれば合格だと思います。
本書は私にとっては2つのソフトの情報をしれて効率が上がりました。
また、その他の方とってはさらにいろいろとしれるかもしれません。
windwosの方も、macの方も、そしてiPhoneアプリなども紹介しているのでiPhoneの方も、ぜひ購入を検討してみてください(kuwako-lab.com)。
サイエンスアイのサイトで、ダウンロードサイトへのリンクがある
★★★★★
サイエンスアイのサイトで、ダウンロードサイトへのリンクがあるのがとても共感がもてました。
自分が使っているのは、
第2章の「こんなに役立つフリーソフト<論文・レポート作成編>」では、次の3つ。
Lhaplus
TeraPad
FFFTP
第3章の「こんなに役立つフリーソフト<科目別編>」では、次の1つ。
<数学>
TeX: WinShell
お試しで入れたものはありますが、常時利用しています。
TeraTerm Pro
Wireshark
Cygwin
Open Office
ThunderBird
Opera
がないのは残念でした。
役に立つ理工系フリーソフトが見つかります。[Si新書]の本書の解説ページもご参照。
★★★★☆
理工系のフリーソフトが4頁(or 2頁)で要領良く紹介されています。(本書の性格上、『どういうソフトか』を紹介しているだけで詳しい使用法などの解説ではありません )紹介されたフリーソフト50本はソフトバンククリエイティブの「Si新書『ビックリするほど役立つ!! 理工系のフリーソフト50』概要」のウェブページに掲載されています。(「『ビックリするほど役立つ!! 理工系のフリーソフト50』概要」で検索すれば該当WEBページが見つかります。そのWEBページから各ソフトのWEBページへのリンクが張られているので、ダウンロードの際に便利ですね) この手の本の内容は 比較的早く"時代遅れ"になりますので、ソフトのチェックはお早めに。
この本で紹介されていないソフトも色々あるでしょうし(例:"Matlab"ライクな"Scilab"、辞書ソフト"EBWin/EBPocket"(注:辞書データは別に用意)、"emacs"ライクな"xyzzy" …等々)、iPhone用のソフトが4つのみ(iPhone計算機、変換くん/変換くん2、元素周期表、MotionX GPS Lite)というのも少し寂しい気もしました。新書なので多くを求めちゃいけないのでしょうけれども… 他書(例:「Linux「理系」フリーソフト集」「CDーROM付きで簡単・便利! 理系のためのフリーソフト Ver.2.0」)も併せてフリーソフトを色々と探してみると良いでしょう。