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子宮の中の子守歌 (幻冬舎文庫)

価格: ¥600
カテゴリ: 文庫
ブランド: 幻冬舎
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この世界観にどこまでついていけるか・・・。 ★★★☆☆
「血と骨」で感動して以来、この作家の本を良く読むようになった。

そんななかの一冊だが・・・。
大阪での生活に見切りをつけ、仙台に飛んだ主人公は、大阪に残した妻子に少しでも、お金を振り込むため、職を求める。
身内のつながりで、喫茶店のマネージャーになったまでは良いのだが、職場の退廃した雰囲気と、生来の性格が災いし、少しずつ、人生が破滅していくさまを克明に描いた、ある意味、作家の自叙伝的な小説。

もちろん、小説だから、フィクションの部分もあるだろうが、相当なリアリティがあるので、事実や、実感に基づいた部分も多数あるだろう。
ただ、しかし、この破滅していくさまをひたすら、読み続けるのは、精神的なタフさが必要かもしれない。

正直な話し、起こっている災いは、主人公の自業自得であり、因果応報の結果であって、同情はできない。
人間本来の弱さをまざまざと見せ付けられる一冊だった。