『スペースハリアー』は、ドラゴンランドを舞台に戦士ハリアーが戦う独創的なシューティング。当時は2Dで擬似3D表示をさせていた本作だが、リメイク版では念願のフル3D表現が可能になった。迫りくる敵キャラや背景のすべてが3Dなので、迫力度が断然増している。
PS2版独自の特徴として、「ロックオン機能」が追加されたことが挙げられる。これにより敵を一度に複数同時攻撃でき、STGの“爽快感”をより強く味わえるようになった。そのほかにも、「フラクタルエンジン」の採用により、プレイするたびにステージ構成が変化する趣向が用意されているのもうれしいところだ。(坂下哲也)
でも今作は、これはこれで楽しめるなぁと改めて思いました。
見た目(特にハリアー。オリジナルみたいにタカタカ走ってほしい…あとユーライアも↓)にマイナスだったり、音楽もオリジナルの方がかっこいいと思います…が、プラスの面もあると思います。
ゲーム的に優しくなった、というか遊びやすくなっているような気がします。弾当たりやすいし。
その上で、もっと楽しめるように少しでもハリアーっぽくする(努力をする)と、ちょっと入りやすくなるかな?と思います。
少しでもスピード感をつけるために凹凸をなくして、裏技で影をつけると少し見た目によくなります(何でこんなもんが裏技なのか分かりませんが…)。あと難易度をベリハにすると弾の雨アラレでスピード感ある…というか避ける醍醐味が味わえます。
あとハヤオーを出すのに邁進すると目標も出て燃えます。
以前のハリアーみたく攻略したければショットのみで勝負!ロックオンレーザーもボムも好きなんで私は使いますけど。
オリジナルの「スペースハリアー」をやりたかった人には残念な出来だったと思います。でもでも楽しもうと思ってやってみると、かなりやりこめるゲームです。
率直に言うと、X68000版にも及びません。
オリジナルの面白さは、シンプルが故のスピード感と爽快感。
それが一切無くなっています。
パワーアップするからどうなんだと。
3Dポリゴン使っているからどうなんだと。
絵に迫力はありますが、それだけです。
撃って避けて撃って避けて。それがスペースハリアーというものです。
ロックオンシステムには何の意味もありません。
デフォルメされていたからこそ想像力がかき立てられていたのに、中途半端にリアルでかえって情けなく見えてきます。
「ドム」や「ハリアー」といったメカ系については、動き込みで非常に良くなったと思いますが、「スケイラ」や「ゴダーニ」といった生物系はひどいものです(羽根はいらない)。
ボーナスステージで「ユーライア」が出てきたときには、あまりのへなちょこぶりに脱力しました。
ハードが進化したからといって、変なアレンジを加える必要はありません。
ゲームシステムはそのままに、グラフィックだけを強化するだけで充分だったのでは?
ちなみに、一番期待していたドム以下メカ系ボス戦BGM(タイトル失念)は、全然違う曲になっていて失望しました。