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教室の悪魔 見えない「いじめ」を解決するために

価格: ¥924
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: ポプラ社
Amazon.co.jpで確認
助けっ子がいない日本の学級 ★★★★★
日本のいじめに関して驚いたことは非常に陰湿でやりたい放題できることです。

そしていじめを止める助けっ子が存在しないことです。

海外でもいじめはあり、日本と同じように鼻水をたらしているだけで汚いといじめられますが、日本と唯一違うのは「おまえは鼻水をたらしていて嫌いだがおまえの考え方や行動は俺と同じだから俺はお前を支持する」といじめの仲裁に入ったり、論理的な思考で物事を判断できる助けっ子が存在しています。

日本では鼻水をたらしているだけでレッテルを貼られて、その子の良いところや立派な発言などもすべて否定されていじめられてしまいます。その子が素晴らしいことをしても逆にねたまれて、さらにいじめっ子が腹を立てて攻撃をしておとしいれるのが日本のいじめです。

日本人は外国人にくらべて恐ろしいほどの感情を持っています。

それは、ねたみ、です。

これは農耕民族である農村体質の日本人の遠い記憶から遺伝子に刻みこまれているシステムで日本人が日本人である限りなくなることはありません。

アメリカの学生と日本の学生にに「ライバル」について聞いたところ、

アメリカの学生は「お互いのレベルを高めてくれる仲間」

日本の学生は「敵。いなければ自分が一番になれる」

と、対照的な答えが返ってきました。

他者を否定しなければ自分を肯定できない日本人の本質が垣間見えます。

学級のいじめだけでなく、職場や地域コミュニティのいやがらせなどからも日本人の本質がうかがえます。

職場や地域コミュニティからは、嫌がらせを受けた者のストレスが爆発してニュースにもなるような事件を起こしています。

いじめを解決する方法として学校に行かさないということは多感な思春期にマイナスの影響を与えます。

引きこもってしまい、社会に出れなくなります。

親の甘えと経済力がすべてです。

その先がどうなるかは考えたくもありません。

本当に子供のことを考えるならベストの選択はほかにもあります。
参考になりました ★★★★☆
現代の学校でのイジメは、私達親の世代とは事情が変わってきているようです。
具体的に書かれたイジメの実例は、現代の子供に起こっているイジメというものを生々しく見つめることが出来ます。
私も子供の頃にはいじめられたことはありましたが、しばらくすれば自然と仲直りをしている程度のものでした。いじめられたきっかけも、仲直りをしたきっかけも記憶にはないほどです。
時代が変わることで、イジメの質がこれほどまでに残忍性を増すとは、何が原因なのかを考えさせられます。
確かに最近の子供の残忍性には理解に苦しむところではありますが、私はやはり社会や家庭が何よりも問題なのではないかと思います。
親としての対応にも触れられており、大変参考になりました。
子供の変化にちゃんと気付ける親でありたいと思います。
親の必読書 ★★★★☆
著者は児童相談所の現役の児童心理司。
現実の事例を多数見た上で、いじめを「教室の悪魔」と定義して解決への道筋を示してくださっている。

幸い、私の娘がいじめを受けたことはない。
それでもいじめに関する本を何冊か読んでいるのは、いざ「そのとき」に適切な行動をとるがため。
子供は必ずいじめの事実を親に隠そうとする。
それは、本人が更なるいじめのエスカレートを避けようとするためである。
特に、親が子供思いだとわかっている子供は、余計に親に隠そうとする。
だからこそ、「そのとき」のために何らかの兆候でも見逃さないようにしたい。

本書の第2章に出てくるいじめの実例の数々は、おぞましい。
このようなことが学校で実際に起こっている現実に目を向けなければならない。
そして、何よりも子供をいじめから守らなければならない。

第4章では、解決の実践ルールが示されている。
著者が実際に行動しているために、アドバイスは具体的。
まずは、なによりも学校を休ませること。
「死にたくなる」ような場所に行かせるくらいなら、家で寝かせておいたほうが良い。

しかし、どのように子供からその兆候を読み取るかが問題だ。
やはり、毎日毎日子供と向き合って話すことが一番大切なことなのかもしれない。
物足りない内容 ★★☆☆☆
 この種の本を読んで感じる歯がゆさだが、現状は詳細に分析されつづられているものの、解決プログラムにつっこんだ内容が足りない。
 同様の内容の本では、「解決!いじめ撃退マニュアル」の方が実践として参考になるところが多い。私自身もいじめ解決のプログラムに参加した経験がありますが、子供自身にいじめの解決方法を体感させていくプログラムが求められていると思う。
かつて私はいじめられっ子だった! ★★★★★
いじめられっ子だった時期がある。小学校3〜4年の頃のことだ。幸い母が気付いたが、「いじめられている」なんて言えるわけがない。息をひそめるように居る教室で、私はいつも惨めだった!その当時から言われていた「いじめはなくならない」「いじめられるほうも悪い」という言葉に私は今も否定的だが、何の疑問も持たない肯定派のほうが多く、議論がいつも宙に浮いてしまう。説得しきれぬことをもの書きの恥と、そのつど思っていた。だからいじめ関連の本は片っ端から読んだ。そのなかで山脇由貴子氏は、その二つを気持ち良くきっぱりと否定してくださった初めての著者だった!説得力に満ちた実用的解答に、学ばせていただいた。機会があれば、氏に拙著を贈呈したく思っている。当時の心情を書いたものが何かのお役にたてればと願いつつ…。