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日本合唱曲全集「水のいのち」高田三郎作品集(1)

価格: ¥1,500
カテゴリ: CD
ブランド: 日本伝統文化振興財団
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心の奥底から深い思いがほとばしる合唱の見事さ ★★★★★
高田三郎氏作曲の『水のいのち』は、日本の合唱を代表するような組曲で、1964年に作曲されて以来、混声、女声、男声の合唱譜が実に200判以上重ねたということからもその人気振りが伺えます。「雨」「水たまり」「川」「海」「海よ」の5曲の繋がりを見ても分かるように水の循環の姿を人生に置き換えた高野喜久雄氏の格調高い詩に、ダイナミックな曲を与えたことにより、不朽の名曲が生まれたわけです。自然界の輪廻とも言うべき考え方が見事に表現されています。

このCDは作曲者自らの指揮によりますが、1981年の録音以来、四半世紀以上経った今日でも色褪せることなく、名演奏として聴くことができます。全盛期の神戸中央合唱団の演奏で、合唱指導したのは根津弘氏で名指揮者中村仁策氏の片腕として、しっかりとした音楽を作り上げています。

『心の四季』は、全曲を通してとても細やかで美しい曲想を伴っています。吉野弘氏の詩は内省的で歌い手や聴衆に人間の生き方を問いかけているかのように感じます。作曲者の深い精神性が音楽から伝わってくる組曲だと言えましょう。

第1曲「風が」は、人生を春夏秋冬に例えあげ、それぞれのワンシーンを印象的に歌いあげた透明感のある曲です。平易ではありますが格調の高い音楽が内在しているところにこの「風が」の素晴らしさがあると思います。
第6曲「雪の日に」の音楽の持つ激しさももまた生きることの厳しさに繋がるわけで、ピ
アノの切れ味と合唱の厚みが必要となり、合唱団の力量が問われる曲ですね。

高田三郎氏が指揮する大久保混声合唱団(合唱指導は辻正行)の演奏はお手本と言えましょう。作曲者自身の解釈による端正で透明感に溢れる合唱がそこにありました。
王道的日本語混声合唱曲 ★★★★☆
高田三郎氏の代表作「水のいのち」「心の四季」が入っているこのCD。
生命について。人生について。地球について。
聴けば聴くほど、歌えば歌うほど、噛み締めれば噛み締めるほど、
作曲者自身にも量り切れないほどのメッセージが滲み出てくる、
氏の作品は、良くも悪くも「説教臭い」です。
演奏は「水のいのち」は神戸中央合唱団、「心の四季」は大久保混声合唱団、
指揮は作曲者自身、とかなり豪華な面子になっています。
一つ気になること。
楽譜通り歌えていない。
歌詞を強調して歌っていると言えば、そう聴こえなくもないのですが、
冷静に聴くと、微妙に拍子から遅れて歌っているのです。
ちょっと声が立派過ぎたのかな?
日本合唱会の最高峰 ★★★★★
 …だと思いますね。何だかんだ言っても、やはりこの曲の重みはすごいです。歌詞が即自分に跳ね返ってくるものだし、書けばそれだけ、その書いた内容が陳腐すぎて、書いた人間その人が恥をかく・・・そんな重みをこの曲集に感じるのではないか。それを承知で敢えて書かせていただきます。

 「降りしきれ雨よ」の雨とは何でしょう? それは最後に「昇れ、昇り行け」と見送られる、私たちの魂ではないか? すべてのものをそのものに返す雨、つまり、我々の本来あるべき心を示すのではないでしょうか? だからこそ、あの「水たまり」もあるべき空を映そうとする。ささやかな、けれども一途な命。「海」にしてもそう。空の高みを(つまりは自身に存在する神の領域)を求めるのに、日々の生活の中でその純粋さを忘れる私たち。
 けどね、どんな悪党でも、その心は上へ上へと行くんです。だって雪は「下から上へ」と降り積もるんですもの。
 
 魂の昇天です、といったのは私ではありません。偉大なる指揮者、故木下保氏です。しかし、本当だと思わざるを得ないほどの説得力がここにはあるのです。

 そしてその精神が『心の四季』につながるんですよ。下から上へ降り積もる雪、その雪の白さはあっという間に消えるから、「どこに純白なこころなどあろう」と。そしてそうした自らの魂を、作者は殺します。「真昼の星」として「静かに」。涙が出ますね。ここまで書いて、号泣ものです。是非、もう一度聞きなおしてみてください。参考までに『水のいのち』と『心の四季』は別作品と思わないで、通して聞いてください。そのとき初めて、この2楽曲の真髄が理解できると思うのです。

偉大なる作曲者 高田三郎先生に、合掌