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日本合唱曲全集「雨」多田武彦作品集

価格: ¥1,244
カテゴリ: CD
ブランド: 日本伝統文化振興財団
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多田武彦作品 ★★★★★
何度も聴いても、歌っても感動する曲であり、多田武彦氏の大フアンの一人です。何故、こんなに感動を覚える作品が生まれるのでしょうか?歌う喜びをまた、増幅させられました。ありがとう!
名曲の名演奏ばかり。 ★★★★★
 多田武彦作品は、日本的な叙情性、高い完成度を有し、代表的な男声合唱曲である。
 このCDは、その多田作品の中でも、代表的な名曲4曲を最高峰の合唱団が歌ったもの。
 ○「雨」・・・・京都産業大学グリークラブ(1989.3.26 吉村信良指揮)
 ○「柳川風俗詩」・・・・関西学院大学グリークラブ(1967.9.11 北村協一指揮)
 ○「中 勘助の詩から」・・・・関西学院大学グリークラブ(1971.3.11 北村協一指揮)
 ○「雪明りの路」・・・・・慶応義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団(1969.5.24 畑中良輔指揮)
 ○「草野心平の詩から」・・・・慶応義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団(1971.2.17 畑中良輔指揮)

 どの演奏も、うなるぐらい上手で完成度が高く、当時の大学グリーの実力に感心する。
 あまり合唱のCDが手に入りにくくなっている中で、ほんとうに貴重な珠玉の1枚といえる。
 
珠玉の男声合唱 ★★★★★
数少ない、男声合唱のみを扱ったCDです。
アカペラ専門作曲家:多田氏の作品には抒情的作品が多く、
男声合唱を経験した者であれば、多田氏の名を知らぬ者は恐らくいないでしょう。
日本合唱曲全集の中で、このCDが最も良く売れていたのもうなづけます。
このCDの目玉は、男声合唱組曲「雨」の中の終曲:雨です。
平易な言葉、平易な旋律、平易な和声の中に、
底の知れない人生への「問い」が込められています。
また、演奏団体は知る人ぞ知る、男声合唱の名門、京都産業大学グリークラブです。
この団体の歌った雨に勝る演奏が今後現れることは無いでしょう。
この曲の中で独唱を担当する、尾形光雄氏の声がまた素晴らしい。
他にも男声合唱の真髄とも言うべき作品がずらりと並んでいます。
どれも日本人の心を打つような作品ばかり。是非お聴き下さい。
多田の傑作群 ★★★★★
 多田武彦という作曲家をご存知の方は少ないかと思う。

 音楽にも色々あるわけだが 男声合唱というジャンルは いささかカルトではないかとは思っている。但し 実際 男声四部で歌ってみると 中々のものだ。因みに 僕の高校は共学ながら男子組というものがあり 校内の合唱コンクールでは 男声合唱を強いられる連中が出てくる。そんな連中が大学にいって男声合唱をやっていることもしばしばだった。

 今から20年前の学生の男声合唱の大御所というと この多田の組曲である。本CDは 多田の初期の作品のエッセンスと言ってよいが 結果的に多田は これらの名作をその後現在に至るまで越えられていないと僕は思う。それほどに優れた曲が集まっているのだ。

 「柳川風俗誌」を歌ったことで 柳川にも行ったし 草野心平の「さくらちる」が国立の桜から作った詩だということで 見に行ったりした。国立には その後住むことになったわけだが もしかしたら 高校時代の「さくらちる」が 心のどこかに残っていたのかもしれない。

 今では歌うことの無い曲たちだが 聴いているだけでも 高校時代を思いだす。
全国の多田武彦ファンにとって必須のCDだと言えましょう ★★★★★
多田武彦氏が20代から30代にかけて書かれた男声合唱の名組曲を集めています。録音年代にばらつきはありますが、日本を代表する名指揮者と実力あるグリークラブの演奏ですので悪いはずはありません。

『雨』は吉村信良指揮、京都産業大学グリークラブの演奏です。全国の合唱コンクールで金賞を何年も続けて受賞していた頃の演奏ですのでとても安定感があります。終曲「雨」を歌った尾形光雄氏のソロは感涙ものです。

『柳河風俗詩』は昨年亡くなられた北村協一指揮、関西学院大学グリークラブの演奏です。多田氏が24歳の時に作曲した『柳河風俗詩』は、氏の作風とエッセンスがその4曲全てに表れております。冒頭の印象的な男声ユニゾンの呼びかけからして個性的ですね。全編を通してノスタルジックで、悲しげで、日本情緒もたっぷりと含まれています。
北原白秋が古里「柳河」に対して、郷愁たっぷりに描いた一連の詩がとても親しみやすく、白秋特有の不思議な世界がそこに存在しています。至極簡単なのに、味わい深い仕上がりになっているところが愛唱される所以でしょう。

同じく関西学院大学グリークラブの演奏による『中勘助の詩から』も愛すべき作品です。哀愁のある「ふり売り」と終曲「追羽根」の江戸情緒は聞きどころです。

畑中良輔指揮、慶應義塾ワグネルソサィエティー男声合唱団による『雪明りの路』『草野心平の詩から』はお手本のような完成度です。抒情的な「月夜を歩く」や「さくら散る」の鮮やかさは後世に残るものです。素晴らしい演奏だと思っています。