日本とは無縁の遠い異国の地で、随分ひどいことが起こっているなあと感慨深くなった方は、もう一度読み直してください。
これらの国々が木材を輸出し、医薬品原料を供給し、食料と衣服を供給している相手先は、我々、つまり、日本なのです。
我々が彼の国から木材を輸入しなければ、あの部族は暴行されず、村を追われることは無かったかもしれない。
今飲んだ薬を作るために、アフリカで村が一つ消えたかもしれない。
本書で言われるとおり、地球は船のようなもの。我々は一等客。本書に登場する人々は船底に近い四等客です。
四等船室が沈みかけています。我々一等客に残された道は、船と一緒に沈むか、大海に飛び込んで当ても無く逃げ出すかです。
本書を読んで、我々の生活を見直しましょう。まだ船は浮いています。手遅れにならないうちに復元できるはずです。
環境が汚染されることで、いろんな理由で生きていけなくなる
人たちがたくさんいることが語られています。
『インディオの居住地で激増した若者の自殺』のように
生きていけなくなる理由が、整然とは説明できないものも
でてきます。
この本は現実を鋭く描いていると同時に著者石さんの
個人的な感情や好き嫌いも含めて、人格をもって語っていらっしゃる
ところが説得力があり魅力のあるところです。
旅行好きの人も含めて、多くの人にお勧めしたい本です。
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