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はじめてのカウンセリング入門(下)―ほんものの傾聴を学ぶ

価格: ¥2,310
カテゴリ: 単行本
ブランド: 誠信書房
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「テクニックで耳を傾けているのではないか」と、来談者に言われたらどう答えるのだろう ★★★★☆
著者は、カウンセリングには3つのアプローチがあるという。
「過去からの解放」「練習」「気づきと学び」
これらの過程を経て心を修復するという説明は分かりやすい。

これまでの歴史的な心理療法として、フロイト、ユング、認知行動療法、
トランスパーソナル心理学などの説明をしてくれるが、
それぞれは、解っているつもりの僕でも、独学で本を読んでもちっとも解らないのが、
これらさまざまな手法がどういう勢力で分布しており、何を認めて何を認めていなくて
どういう争いをしているかがよくわかる。僕が精神分析にづいていまひとつ親近感が湧かないのはそういう
派閥的な分かりにくさが起因している。フロイトとユングでは全く相いれないところがあると僕は思うが
そういう外側から見た相いれなさを解説していただくのはもういいから、
著者自身が何を認めており何を認めていないか、アイゼンクのように表明して欲しいのである。
態度を鮮明にすると学会内で何か問題でも起こるのだろうか。と、素人は勘ぐってしまうのである。

「傾聴」とは、「批判しない。答えない。同調する」事だと思うが、僕もこの本を「傾読」
しようとして、自分がいかにカウンセラーに向いていないか身にしみて知らされた。
途中でツッコミを入れたくなってしまうのである。一番入れたかったツッコミはつぎのようなものである。
こんなに傾聴の手の内を明かしてしまって、クライエントに「テクニックで耳を傾けてるんじゃないですか」
と、言われませんか。