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ライバルに先んじろ 指定管理者制度 勝つための方程式

価格: ¥2,625
カテゴリ: 単行本
ブランド: 出版文化社
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豊富な実績に裏打ちされたノウハウが惜しげもなく披露されている ★★★★★
 この本は、指定管理者制度の開始以前から同制度に着目し、数多くの公募支援の実績を持つ経営創研のメンバーによって書かれている。それ故に、公募に勝つための知識やノウハウ、実例が満載だ。
指定管理者制度に関する本は多数あるが、内容充実度では群を抜いている。また、構成が整理されていて非常にわかり易いのも本書の特徴である。

 まず本書の前半は、指定管理者制度の全体像の把握に役立つ。
1〜2章では、指定管理者制度の概要と同制度が生まれた背景、そしてこれまでの経緯と状況、そして今後に向けた課題などを説明している。
 3章は同制度に応募するであろう中小企業にとって、どのようなメリットがある制度なのかを説明している。「初期投資リスクが小さい」「安定した収入が見込める」「社会的信用が増大する」など、そのメリットの多さに驚かされる。
4章は指定管理者となった後の管理運営の実際について、考え方から実務レベルまで詳細に説明している。
 
 後半は、いよいよ「勝つための方程式」の実践部分だ。
 5章では、数多くの支援経験を積んだコンサルタントの会得した成功戦略が惜しげもなく披露されている。まず、「勝つ企業」というのは共通点があると言う。また、指定管理者を勝ち取るためのプロセスや勝てる体質作りなど、説得力ある手法を紹介している。

 6章は、実際の提出書類を書く際のポイントだ。これら提出書類は、一般企業における事業計画書にあたるものである。経営創研のメンバーは中小企業診断士を主体としており、事業計画の策定は彼らの専門分野である。そのうえ豊富な経験がプラスされているのだから、これ以上のアドバイスはないだろう。
 
 7章では立場も参入目的も異なるケースの事例を掲載。これから参入を考えている多くの団体で参考になる。

 まさに、指定管理者制度にわずかでも関心のある団体にとって是非とも参考にすべき本、と言えるだろう。