これは講義録ですよ。
★★★☆☆
他の方は誰一人として、これが近鉄の幹部社員向けに行った10回の講演の講義録であると言うことに触れていません。どうしてなんでしょうね?
講義録だから、当然、重複した内容にも触れるし、話し言葉だから冗長と感じるところもある。前書きなどを飛ばして読んで理解していなかった?
まあ、それはさておき、易の原典の解説などをいきなり読むよりも、こちらをまず読むことのメリットは、易の世界観をまず理解させてくれることです。なぜ、最初に「天」の卦があるのか、あるいは、企業人向けの講演だから会社の成長や経営幹部のあるべき姿に易を当てはめて解説されているので非常にわかりやすい。易であり不易であることが素直に理解できます。
ビジネスマンや企業を目指す方には何らかのヒントにはなるでしょう。ただし、これ全てでわかるわけではないので、過大な期待は禁物と言うことで星三つです。
立命の入門には最適な本
★★★★★
鳩山政権が崩壊、菅新政権が誕生しました。
鳩山政権は翠真佑さんが参謀を務め、結局1年以内の退陣となってしまいました。
そこで、改めて安岡先生の本を読み返してみることにしました。
すると、「知命と立命」が全く機能していなかったのだと感じました。
易を占いだけ、という人もいますが、そうとばかりも言えず、「立命は知命から始めなければならない」ということです。
「知命から立命へ」これが易学、運命学を学ぶ人の永遠のテーマなので「何かおかしいな」と思ったら、読んでみて下さい。
もうちょっと教えて欲しい
★★★☆☆
まどろっこしい、が第一印象。
易経の入門編ということだけれど
その哲学をもう少し突っ込んで知りたかった。
易経は占いではない。
という説明に徹している。
ただ、易経の根底に流れている考え方が
何度も何度も語られており
「なるほどなー」
くらいの納得は得られる。
でも知りたいのは、その考え方の背景なんだよ・・・
もうちょっと具体的に
易経の素晴らしさを知りたかった。
易の道理がはじめて理解できました
★★★★★
以前から安岡師の著書は気にはなっていました。しかし、歴代総理の指南役だったとか、細木和子に戸籍をジャックされたとか、そういう話ばかりが聞こえてきて、「なんだかなあ」と思いながら敬遠してきました。
これまでいくつか易経の本を読んできましたが、難しくて何を言っているのかわからなかったのです。そこで、初めて安岡師のこの本を手にとってみてびっくり。わかりやすい!!
占いとしての易ではなくて、学問としての易、人生の指針としての易の読み方をこれほどわかりやすく説いたものがあったでしょうか……という感じなのです。
個々の卦がどのように変化していくのか、それぞれの卦が関連しあっているのも、「なるほど」と目からウロコの解説でした。
これまで易を学んできて、いまひとついい入門書にめぐり合えなかった人にはぜひ、読んでほしい良書です。以後、安岡師の本にはまりだしました。
人生哲学としての易
★★★★★
私は元々占い好きの他力本願の人間ですが、この本の前に安岡師が書かれた本を5,6冊読み、碩学安岡師の解説される易経とはどんなだろう、という関心から本書を手に取りました。
安岡師が繰り返し説いていらっしゃるのは、通俗易に堕することの有害性と危険性、本来の易を身につけた人間ならば占う必要はない、運命をすぐに宿命ととらえてはいけない、むしろ立命ととらえるべきである等々、真の易経理解の為の入門であり、又、易経に書かれている深い人間洞察、人生哲学への読者の誘いです。
それでもそこはさすが安岡師、単なる入門本ではなく、六十四卦の一つ一つの説明も分かりやすく記載されていますので、この本を読むだけでも今後生きる為の大きな励ましを得られること請け合いです。
代理購入ですが
★★★★★
もう本屋さんには置いていないらしく、購入できてよかった。