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記号の知/メディアの知―日常生活批判のためのレッスン

価格: ¥4,410
カテゴリ: 単行本
ブランド: 東京大学出版会
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『記号の知/メディアの知』(石田英敬著・東京大学出版会)を読む ★★★★☆
「セミオ・リテラシー(意味批判力)」の必要性を説くことが本書の眼目だ。

意味とは何か?どのようなメカニズムがそこで働き、どのような効果を生むのか?それを考える力を手に入れること。社会や制度や技術が私たちに押しつけてくる「意味」から距離をとり、相対化し、自由になる。自ら意味を作り出す創造的契機を見出す。そのためのリテラシーをレッスンする本なのだ。

テレビを見、新聞を読み、インターネットを使い、携帯で声・文字・画像をやりとりする。そんな私たちの日常を全面的に包囲し、拡大し続ける「意味環境」に対応し切れるだけのリテラシーを私たちは、まだ持ち合わせてはいない。そのための新たなリベラル・アーツとして、多くの示唆に富んでいる。

写真・絵画・図を使って、具体的に、分かりやすく書かれていて、面白く、楽しい。

意味を読み解く力の必要性に気付かねばなるまい。

ニューパラダイム ★★★★☆
この論文集は著者が冒頭で述べるように「啓蒙の書」である。マラルメの「最終的な一冊の書物」の言及に付随して考えるとすると、その過程の折り返し地点にあり、数多の試行的思索を孕んだ記号論分野における重要書と言えるだろう。また著者が編者を務めたシリーズ言語態の連作『社会の言語態』、『言語態の問い』[「言語の世紀」と言語態の問い]に独自色を内在させた上で論考を展開した書物となっている。そして今日的な要素を多分に持し、セミオリテラシーの享受を希求する書として、昨今の学問状況における我々の暗鬱たる気概に対するイルミネーションとなるであろう。