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授業研究の病理

価格: ¥2,625
カテゴリ: 単行本
ブランド: 東信堂
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「引用無きところ印象はびこる」 ★★★★★
 まさに正論の塊である。特に「私語があるのは、私語していてもすむような、たるんだ授業だからである。講義をすれば、当然そうなる」(122頁)との言葉には大いに納得させられた。
 なお、本書の「はじめに」には次のような記述がある(i-ii頁)。
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 この一月の間に、十冊ほど大学の授業に関する本を読んだ。
 いずれも粗雑な文章であった。読み進めるのが苦痛であった。書く能力と読む能力は密接に関連している。いや、表裏一体である。教育学者(より広く言えば教育研究者)の読み書き能力は、相当ひどい状態である。この読み書き能力で、いったいどんな授業研究ができるのだろう。
 右のような批判をした以上、もちろん後の諸章で「相当ひどい状態」の実例を示す。
 この低学力状態は、大学の授業(そして授業研究)が荒れて貧困なままでさっぱり良くならない最大の原因であろう。
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 「最大の原因」とあるのだから、《それだけが原因だ》と言っているわけでないことは明らかであろう。
愚劣の一言 ★☆☆☆☆
宇佐美は、大学の授業が良くならないのは、授業の研究をする人々の研究がダメだからだという。しかし、この前提はおかしい。授業研究などに興味を持たない大学人が大半ではないか。しかも、この間違った前提のもとに展開される論理といえば、「講義をやめよう」と「俺の授業はすばらしい」と、まさにバカの二つ覚え。しかも、その授業実践は、大学生に小学校のような授業をするという代物。第一線を引いた老人の独り言に過ぎない。
私憤の固まり ★☆☆☆☆
自分の文献がどのように引用されたか、自分の文献が引用されているかどうか、自分が本を送った相手から礼状が来たかどうか、ひたすらこういったことばかりを書き連ねている書物。出てくるのは他人の研究に対する居丈高な恫喝ばかり。要はただ自己満足だけの本。
「大学授業研究」を斬る! ★★★★★
面白く読ませていただいている
宇佐美先生の大学授業研究シリーズですが、
第3弾である本書も、既刊のものと同様、
ジャーゴンフリーなため、理系を専攻する私にも
分かりやすい形で、鋭い指摘がなされています。

本書では特に、これまでに発表された大学授業研究
についての批判が展開されており、興味深く読みました。

文系の学者の書く文章の中に、私には非常に読みにくいものが
多くあります。その原因の大部分は、もちろん私の勉強不足
によるものと思うのですが、もともと意味が分からない文章も
多数存在するのだということを学べたように思います。