目線の低さが素晴らしい
★★★★★
宇佐美先生の久々の「大学授業本」です。
相変わらず面白くてためになります。
本書は入門ということです。
ですから、基礎的なことがらから書き起こされています。
私にとってのクライマックスの1つは、
学生にお酒の飲み方を指導した部分でした。
「味が淡くなったら、飲むのをやめろ。」
私も酒での失敗談には事欠かない人間です。
この言葉は金言に間違いないことを保証します。
残念なのは、何度か失敗してからでないと、
この金言も己の血肉になりえないだろう、というところです。
しかし、酒を飲むときにこの言葉を胸に抱いているのと
いないのとでは、人生に差がつく可能性もある、ありがたい金言です。
いや、酒の飲み方の話ばかりに感心しているのではありません。
本書には、こういった、目線の低い実用的な言葉があふれています。
酒の話と同じで、読んだだけで明日から全て授業で実践できる、
といったものではないのですが。
もっと精進せねば。