要約するな。目線を低く,具体的に。
★★★★☆
目から鱗が落ちた点(この本では「要約するな,引用せよ」とあるのでこのレビューに限り要約せずに引用で記す)
1.要約に頼ってはならない。引用せよ(引用によって視線を低くする)
「(要約は)筆者の頭の具合で歪みが生ずる。・・・筆者によって多様な要約があり得る」「どこに重点を置きどんな言葉で表現するかによって,概括の言葉は違ってくる。」「引用無きところ,印象はびこる」」「引用無きところ,インチキはびこる」
2.言い切れ
「(「・・・ではなかろうか。」「・・・と思われる」「・・・と言える」「・・・と言えよう」について)そんなに自信がないのなら,書くな。神の如く断固と・・・言い切れ。言い切れば,自然に説明したくなり,詳しく書ける。「・・・「ではなかろうか」と首をかしげて,読者にこび甘え妥協しているのである。」
3.「こと」はなるべく追い出して他の語に置き換えるべきである
「「こと」は,どの方向・範囲の語なのかが不明である。どんな事柄でも「こと」と呼び得る。」「意味が明確な,強い語句で書くべきである」
4.「書きやすい」こととは
「「書きやすい」こととは何か。次の二つの条件を充たす事柄である。1.具体的である。2.書きたいことである。」「まず大事なのは,<具体例として何を使うか>である。良い具体例さえ有れば,文章は書ける。無ければ,書けない。」
5.「ない」は使うな
「何かを一たん肯定的に述べる形をとった後に,「ない」という語一つでそれを逆転させるという形式は,読者の思考に対しては,迂遠で弱々しい」
悪い点
最後の第2部,第3部は宇佐美氏の文章ではない「悪い例」の文章を長々と読まされる(たるんだ文章なので我慢して読めと事前に宇佐美氏は述べているが)。これは退屈だ。なので星ひとつマイナス。
正確に伝えることをただ目指す。
★★★★☆
著者は、これはよからぬと判断した文章を「欠陥だらけの文章である。」「私は、これを読んだだけで、途方にくれる。」というように斬っていく。本から「バッサバサ」という音が聞こえてきた。
丸谷才一の「ちよつと気取つて書け」などといった文章指南書とは無縁の本だ。ただただ、物事を正確にわかりやすく伝えることだけを目指している。
巷で見かける文章指南書と大きく異なるのは、例えばこんなところ。
よくある指南書では「段落内で、同じ言葉を何度も使うな」とは、まあ目にする指摘。たとえば、ある文章の中では「A氏は2000年に『B』という本を出版した。」と書く。次の文章では「出版」という言葉を使わずに「発表から2か月後、A氏は評論家に転身した。」などとするのがよいとされる。
ところが、言葉を変えることについて著者は次のように述べる。
「様ざまな語を一度に使う。そうすると、語相互の意味がどう違うのか、意味範囲のどの部分は共通なのかという類いの問題が次つぎと生ずる。(中略)同じ語を使い続けるべきなのだ。」
他にも、「前おきをやめよう」など、他書ではあまり聞かれない指導がある。これまで本や座学で文章指南を受けてきた方にとっては、かなり刺激の強い内容だろう。
美文にするためのレトリックを極力排し、物事を正確に伝えるという意味では、論文などの学術的文書や、ビジネス文書などを上達させたい人にオススメする。逆に、美しい日本語とか、魅せる文章とかを巧く書きたいと思っている方は、別の本を読んだほうがいいだろう。
保健師・助産師・看護師必見です
★★★★★
看護職のみなさま・・文章を書くという事に、苦手意識をお持ちではないでしょうか?どうぞ、この本を手にとって見てください。あっ、というまに、ポイントがわかります。著者がいいたいことを読み取ってみてください。内容も、看護職の事例などわかりやすいものばかりです。著者の「論理的思考」の姉妹作です。私は、この本で、文章を書く事の不安が少なくなりました。臨床現場で働く看護職の強い見方です。レポートや看護研究・・など、文章を書く機会は多いですよね。私も苦労しています。看護界の文章読本は少ないのでとっても貴重な本だと思います。購入の価値ありです。
保健師・助産師・看護師必見です
★★★★★
看護職のみなさま・・文章を書くという事に、苦手意識をお持ちではないでしょうか?どうぞ、この本を手にとって見てください。あっ、というまに、ポイントがわかります。著者がいいたいことを読み取ってみてください。内容も、看護職の事例などわかりやすいものばかりです。著者の「論理的思考」の姉妹作です。私は、この本で、文章を書く事の不安が少なくなりました。臨床現場で働く看護職の強い見方です。レポートや看護研究・・など、文章を書く機会は多いですよね。私も苦労しています。看護界の文章読本は少ないのでとっても貴重な本だと思います。購入の価値ありです。