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これから研究を書くひとのためのガイドブック ライティングの挑戦15週間

価格: ¥2,100
カテゴリ: 単行本
ブランド: ひつじ書房
Amazon.co.jpで確認
情報量が多い ★★★★☆
情報量(含む問題量)が多くて、CD-ROMも付いていてお得感あり。現在、MBAのコースで勉強中ですが、参考にしています。
「書き方」の本としては画期的 ★★☆☆☆
別のレビュアーの方も書いていらっしゃいますが、「一文一義」・「抽象度」・「接続詞」など、論文の書き方を科学するという面では大変よい本です。
既に論文を書いている人にとっても、自分の書いている際のテクニックを再確認する助けになります。学生の指導の際にも有用な概念がおおく盛り込まれています。

しかし、分野ごとの違いに配慮するという態度を見せながらも、やはり、もっとも分野ごとの違いが現れる学術論文の「客観性」についての考察が大変甘いといわざるを得ません。

ことに、「私語り」という章などは、著者を( )にいれてしまう旧来の学術論文の形式をスタンダードとしており、社会学や口承記録を扱う歴史学、文化人類学、一部の文学などで書き手のスタンスやポジショナリティが問われるようになってきていることは、一部の例外とされてしまっています。(本来、「私」を論文の中で明示するのは、旧来の学術論文が「客観」と「普遍」を僭称してきたことへの批判だったはずです。)

それだけならまだしも、「私語り」という表現をしているために、論文で著者自身をメタから分析する記述法を、あたかも単に自分の体験や主張についての語りを垂れ流すことと同じであるかのように誤解させてしまいます。書き手のスタンスやポジショナリティを明示するのは、書き手の無意識の前提に対する反論可能性を担保する手法で、「私」を語ればそれでいいというわけではないのですが…。
社会調査法やインタビュー、インフォーマントとのやりとりについても、(本文での記述が浅いのはともかく)誘導されている参考文献が、全く実用的でない概論・哲学を述べた本などが多いこと、社会科学分野でスタンダードになっている文献がまるまる落ちていることなど、これだけ読んで学生さんが安心してしまったらちょっと困るなと思いました。
これならもっと書き方に特化して、調査法やら、質的データの扱いやらは、詳細な参考文献をつけてくれた方が、誤解がなくていいなあ。

全体的に、著者二人が人文科学分野の方ということもあってか、理科系分野との違いには自覚的でも、社会科学分野との違いにはかなり雑駁な認識をもたれているように思います。書き方の部分がいいだけに残念です。

社会科学分野の学生に読ませるときには、注意が必要でしょう。
文章の書き方を学ぶにはお勧めですが、問題点あり ★★☆☆☆
 早稲田大学アジア太平洋研究科で国際関係学を専攻していて、その前に学部で社会科学とメディア研究を専攻しました。大学院に入ってから、この本を書いた吉野先生と佐渡島先生の授業を2回も受講したことがあります。この本は、著者たちが授業でも教えている論文作成の非常に有用なテクニックを盛り込んだ本です。論理的に分かりやすい文章の書き方を学びたい方にお勧めです。
 問題は、この本が調査法を教えようとしていることにあります。著者たちは社会科学、社会心理学、又は人類学の専門家ではないということもあって、インタビューのやり方を教える章はなんと言っても浅いです。導入としてはOKですが、真剣にその方法を使って研究をしようとしている方はちゃんとした調査法の教科書を使うことをおすすめします。
 もう一つの問題点は、著者が自分たちの研究分野以外の方法論をあまり把握していないことです。その結果、教えている文章のテクニックが特定の分野に当てはまらない場合があります。例えば、第6章「主張を根拠で支える」で、規定文の説明があります。規定文は論文の主張を凝縮した一文で、「論文の内容を規定する、最も大切な背骨」です。それがないと「その論文に問題があるかもしれない」と書いてあります。そして、測定不可能な概念を規定に含めるべきではないとも書いてあります。測定不可能な概念の例として「愛情」が挙げられています。先生方が専門としている国語教育と英文学では測定不可能かも知れません。しかし、社会心理学、心理学と社会学ではこういった抽象的な概念を測定する尺度はいくらでもあります。実際に社会心理学の論文で「愛情」、「愛国心」といった抽象的な概念を定義し、操作化し、測定している研究が数多く発表されています。この本の著者たちによれば、これらの研究の主張を論文に書くことができないわけです。
 結論は、この本から文章の書き方を学ぶときに、自分の分野に当てはまると当てはまらないことを選別しながら読書をするといいということです。そして、この本から調査法を学ぶより、ちゃんとしている調査法の本を読むと良いです。

お勧めの調査法教科書:社会調査法〈1〉基礎と準備編
           社会調査法〈2〉実施と分析編
とてもわかりやすかったです ★★★★★
早稲田のMBAコースで論理的な文章作成を教えるためのプログラムとして使われていたということで購入してみました。
15週間ステップバイステップで練習していく構成で私にはとってもわかりやすかったです。
おすすめです!
わかりやすくて画期的 ★★★★★

論理的な文章を書くための本は、たくさんあるけれど、情報量という意味ではこの本はかなり充実していると思う。研究をしている人だけではなく(現に私も研究者ではない)、大学生のレポートや、会社員の仕事の報告書のレベルでも、整理された文章を書くという意味で、とても参考になる。結局「論理的に書くことは論理的に考えること」なのだ。大学時代にこんなわかりやすい論文の書き方の参考書があればよかったのにと、つくづく思う。2100円は決して高くない。ただ、個人的には"です・ます"文体がちょっとひっかかった。