ＯＰ・ＥＤ共に、臨場感のあるように感じられるサウンドが最高です！
私はゴジラファンとしては変わっているのか、伊福部サウンドより、他の人が担当した劇伴の方に惹かれることが多い（84ゴジラの小禄先生・ビオランテのすぎやま先生然り）。特に服部先生の曲は大好きで、特撮の劇伴が好きな人にはスペースゴジラと併せて聴いてもらいたい1枚です！
他の方も書かれていますが、残念なのは服部先生の関わった前述の2作は、ファンの間では相当に酷評されている作品であることです（私はミレニアム＝本作は充分許せる作品だと思うんですけど、、、）。そんな理由で劇伴までうずもれがちなのは残念でなりません！

TVや映画・CMサウンドでひっぱりだこという服部隆之氏。そのサウンドはよく「ハリウッド的」と賞賛されています。確かに、TVなどから流れてくる服部サウンドはハリウッドテイストを含有しますが、実に日本的でもあるのです。その氏のサウンドグラフィーの中でも、一際異彩を放つサウンドが、この「ゴジラ２０００ミレニアム」オリジナルサウンドトラックなのです。徹低的に第三者俯瞰にたって彩られるそのBGM。時に繊細に、時に荒くなく、力強い、それでいて落ち着いたムードをかもし出す「大人のゴジラ」サウンド。
和洋折衷を駆使したたこのサントラはゴジラ音楽ファン、サントラファンのみならず音楽を愛する人全ての琴線に触れることでしょう。残念なのは服部氏が関わったゴジラ２作品はファンの受けが芳しくない事です（かくゆう私も支持していません）。しかしそれは、映画をラーメンに例えるならば、音楽というスープ良し、キャラクターという具材良し、でも肝心のラーメンの命ともいえる麺というシナリオがまずかったというわけで、服部氏の音楽は映画は芳しくなかったけどサントラは絶品という事を、私はみなさんに知って欲しい訳であります。服部さんが担当したゴジラサウンドは他に「ゴジラVSスペースゴジラ」があり、これもおすすめです（特にマーチとエンディングが）。
是非是非、お買い求めください。