このストーリーを読んでいて、子供時代、周りを見回しては不思議に思ったことの数々を思い出し、
父や母、祖父母が、子供にもわかりやすいように説明してくれた数々をも思い出し、胸が熱くなりました。
人間の奥深い心理を紐解き、大ベストセラーを生んできた著者のスコット・ペックが、
人生のほぼ最後に、なぜこの本を著そうとしたのか----。
謎解きのようなワクワク感で読み始めました。

子供たちと、どう世界を分かち合えるのかを、親になった人々にこそ読んでほしいと、爽やかな読後感の中で願いました。

ホントこの季節にピッタリの一冊でした。
スタバでipodで音楽聞きながら、チャイティーラテを飲みながら、浸りきって読みました。
じんわりあったかい気持ちになれて、ちょっぴり神秘的で現実逃避できて、
すぐ読めて、そして自分の人生を振り返らせてくれるスピリチュアルなファンタジー小説。
あとがきを読んで、さらにじんわりきましたーー。
イラストは息子さんが描いていたなんて！！
ステキすぎます。
女の子は絶対好きだと思います。
あ、もちろん男性もイイと思います。
家族のあたたたかさをじんわり感じることができる味わい深い物語でした。

この季節にぴったりの、とても可愛らしい本。
ちょっと小さめのハンディなサイズで、本文ページは二色刷り。
淡いブルーで、あちこちに雪の結晶がちりばめられていたりして、ビジュアル的にも楽しめる。
文章は横書きで読みやすいが、昨今はやりのケータイ小説とは異なり、文体には一定の気品のようなものが漂っている。
物語は、ジェニーという少女が「人なつっこい雪」と出会うところから始まり、お兄ちゃんと議論をしたり、お父さんから大切な考え方を教わったりしながら、いろいろなことを考えたり感じたりして、少しずつ成長していく、といったお話。
短くて、すぐに読めてしまうが、何か心に残るものがある。
魂の存在や生まれ変わり、この世界の成り立ち、そして家族のあり方などについて、ジェニーと一緒になって考えてみたいような気持ちにさせられる。
読後感は心地よく、小粒ながら、読んで損のない一冊。