意外にも楽しめてしまいました…
★★★★☆
基本的には徹底した洋画派なのだけど、たま〜に邦画を見ちゃったりして
それが大当たりだったりすると、めっちゃ嬉しいものであります。
で、これはBingo!でありました。
ストーリーはずばり『女の一生』です。
単純極まりないのです。
でも冒頭にどぉん、と現れる東山千栄子
トリをぐいっと引き締める沢村貞子
大女優の力量というものを存分に味わえる名画でございます。
それから武満徹の音楽が素晴らしい。
たゆたう川の大らかさの中に
「生」の重さをちりばめるような
静かなパーカッションが時折響く。
確かに何かが進んで行く、そんな人の営みの繰り返しを
密かに支えているような生命体の音のようでした。
二時間がとても長く、充実したものに感じられたのであります。