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街道をゆく〈22〉南蛮のみち 1 (朝日文庫)

価格: ¥588
カテゴリ: 文庫
ブランド: 朝日新聞社
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不慣れみたいだけどやはり面白い ★★★★★
 司馬さんの不慣れな西洋史なので、やや史実の迫力に欠け、推定や空想で書いてるところも多い。
 それでも面白い。
 バスク出身で日本に住んでいたカンドウ神父。
 日本語の「こればかりだ」がバスク語として通じたという逸話。
 もともと親族はかたき同士だったザビエルとロヨラ。
 日本で祀られたエラスムスの像。
 ユトリロなどに影響を与えた写真家アッジェ。
 鉄砲伝来に役を負った海賊の王直。
 著者に「自分はオバケだ。」と言う修道士。
 などなど。紀行文として十分楽しめる。
遥かな国・遠い国 ★★★★☆
フランスからスペインへピレネー山脈をいく。いつもの深い洞察や思索が。

バスクは孤独である。孤独であるゆえに強く、孤独であるゆえに世界中にいく。
バスクはスペインでもフランスでもない。
国家は後から、やってきた。
戦うザビエル。日本は断りもなしに(?) 大天使ミカエルに献じられた。
GHQの問い合わせ、「本願寺は、悪人になることを勧めているというが本当か?」

全体を通して流れるトーンは、遥かな国、遠い国・・。
少数者を通してみる根本的なテーマ ★★★★★
本作ではフランシスコ・ザãƒ"エルの軌跡ã‚'追いながらバスクã‚'訪ねている。私たちは自分の存在ã‚'確認するときに「国」の中の国æ°'であるã"とがã"くå½"たり前になっているが、決ã-てもそれがスタンダードではないというã"とã‚'本作ã‚'通ã-てあらためてつきつã'られた。古来ãƒ"レネー山脈の両éº"に住むバスク人は独立ã-たæ-‡åŒ-、言語ã‚'もちつつバスク国ã‚'持たない。そã‚"な彼らの大らかさが絶対的な統一ã‚'もたらさã‚"とする国(æ"¿æ¨©ï¼‰ãŒç™»å 'ã-たときにはじめてその帰属するå°'数のæ-‡åŒ-に自己同一性ã‚'求めはじめる。そã"にあるのは国があって国æ°'があるのではなく、å...ƒæ¥ã€Œã²ã¨ã€ãŒãã"にいて、集まって国ã‚'つくるという本来の姿である。司馬氏はå°'数è€...たるバスクの姿ã‚'通ã-て、現在登å 'ã-ている各地でのæ°'æ-ã®è‡ªç«‹ã®å£°ã‚'æ!-©ãã‚‚危惧ã-、そのå...ˆã«ã‚ã‚‹ä¸-界観ã‚'ã"ã"では提示ã-ている。私たちとé¦'æŸ"みの深いザãƒ"エルã‚'追う本作の中でとても心地よい発見のæ-...ã‚'ä½"感できるとともに、現在のä¸-界の状況ã‚'ç...§ã‚‰ã-て厳ã-いテーマã‚'投ã'かã'られたæ°-がã-た。
素朴な人々 ★★★★☆
テレビの「街道をゆく」で「南蛮のみち」を見てバスクに住む人々の素朴さに感動したことから、この1冊を手にとりました。
司馬遼太郎のエッセーでも、バスクのように素朴で純粋な人々・地域が残っていることがわかり、驚かされました。
現在のわが国の状況と対比しつつ読むと、バスクという人々・地域の素朴さ・純粋さに心が洗われました。