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街道をゆく〈23〉南蛮のみち2 (朝日文庫)

価格: ¥441
カテゴリ: 文庫
ブランド: 朝日新聞社
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スペイン・ポルトガル ★★★★★
 面白い部分を抜き出す。
 スペインにもカーレーズが掘られていたのは回教徒がいたためである。
 スペインは苛烈な収奪国家であり、小麦は自分たちの分も植民地経営の分も収奪した金品で買っていた。
 ポルトガルには、大航海の悪行はスペインに比して少しもない。
 ユダヤ人を追放したスペインは金融が立ちゆかなくなって衰弱。
 エル・グレコという名前は「ギリシア人」という意味。
 河川工事を行おうとしたら、「神にそういう意志があるなら、神は最初からそのようにお作りになっていただろう。」と言ってしまったスペインの神学者たち。
 ポルトガルの政治家ポンバルは、日本で言えば田沼意次のようにも思われます。
 本巻も旅行に逸話が織り込まれてよろしい。
2大海洋国家を取り上げた1冊です ★★★★★
二巻に渡った「南蛮のみち」の2冊目は、スペインのカスティーリャ地方とポルトガルが取り上げられています。
どちらの国にも共通するのは、海洋国家として、世界を代表する強国として栄え、日本にも南蛮文化をもたらした国でありながら、今では、往時の勢いをなくしてしまったこと。
何故に、彼らは、世界を代表する強国となりながら、現在の姿になったしまったのか?決して、教科書的な解釈に終わるのではなく、著者ならではの史観に基づく解が用意されてあり、なるほどなあと思わせる1巻でした。
それにしても、アジアまでは詳しいと思っていた著者ですが、ヨーロッパに関する知識も膨大であったことには唖然とするばかり。今回も、楽しめる1巻でした。
宗教と土地 ★★★☆☆
 初出は1983年の『週間朝日』。
 Ⅱ巻では、スペインのカスティーリャ地方とポルトガルが取り上げられている。
 スペインの印象の強い本だった。カトリックの色濃いスペインは、宗教と軍事力でもって世界を侵略した。少し歴史が違えば、日本もどうなっていたか分からない。しかし、現在のスペインには、かつての栄光はない。特にカスティーリャには不毛の土地が広がるばかりである。
 このあたりの歴史感覚がうまく捉えられていて、なかなかの一冊だった。
二大海洋国家の現在と過去に迫る ★★★★☆
スペインの首都マドリードから、エル・グレコの活動拠点として名高いトレドを経由し、リスボン特急に乗ってポルトガルへと至る。このリベリア半島を横断する「南蛮のみち」を旅しながら、大航海時代に君臨した二大海洋国家の過去と現在を考察するのが本書です。

「日の沈まぬ帝国」と謳われたスペインが何故没落したのか。リベリア半島が海洋時代の主役となり得た理由は何なのか。そして、遠く海を隔てた日本に南蛮文化がもらたしたものは一体何だったのか。

これらのテーマを、決して学術的になることなく、その土地の空気を吸いながら、あくまで氏の主観で語るところが心地よい。歴史解説書では得られない、一味違う「ラテン観」をさらりと堪能できる一冊です。