「日の沈まぬ帝国」と謳われたスペインが何故没落したのか。リベリア半島が海洋時代の主役となり得た理由は何なのか。そして、遠く海を隔てた日本に南蛮文化がもらたしたものは一体何だったのか。
これらのテーマを、決して学術的になることなく、その土地の空気を吸いながら、あくまで氏の主観で語るところが心地よい。歴史解説書では得られない、一味違う「ラテン観」をさらりと堪能できる一冊です。