セッションに参加しているのはスウィング時代のスターたちだ。ヴァイオリンのスタッフ・スミス、トランペットのハリー・“スウィート”・エディソン、トロンボーンのファン・ティゾル、アルトサックスのウィリー・スミス。このヴァイオリンと管楽器陣はコールの思慮深いピアノの妙技とともに、ギターとドラムとパーカッションを配した準標準的な編成のジャズ・バンドで前面に出ている。コールは即興演奏の奏者としてもオスカー・ピーターソンたちの世代に大きな影響をあたえたが、本作でも一流のピアニストとしての姿を見せつけている。その弾きっぷりは、ピアノ奏者としても完璧であることを証明するものだ。まさに決定盤と言える1枚だ。(Andrew Bartlett, Amazon.com)