一冊でものすごい情報量!!
★★★★★
七十年以上続く古書専門店の店長が書いた「和本」の入門書です。
本書では、和本=「有史以来、明治の初め頃までに日本で書かれたか、印刷された書物の総称」と定義されていて、やはりこの和本の文化が最も栄えたのが江戸時代のようです。
和本の成り立ち、読み方、扱い方、保存の仕方、現在の価値の判断方法etc...
情報量が多くて、非常にタメになる本です。
江戸時代の出版業界がどのようなものであったかも知ることができてGOOD!
巻末の参考文献をの量を見ればわかりますが、著者は古書専門店の店主であるとともに大学で講師もやっているらしく、本当によく勉強していて凄いなと思います。
何より、著者が本が好きで好きで仕方ないのがよく伝わってくるのが本書の一番良い所かもしれません。本を大事にしていかなければ、と思わせられます。
続編も必ず読みたくなる一冊。
読書好きの方はもちろん、本自体が好きな人にとてもオススメです。