一方、K.459(第19番)は一変してダイナミックな演奏。第1楽章のマーチからして、生き生きしているし、第3楽章のフガートは力強い。ポリーニものびのびとして、はじけている。モーツァルトが『フィガロ』を書いた時期、すなわち脂ののりきった時期のモーツァルトの充実が感じられる名演。
録音年は1976年で、ベーム81才、ポリーニ34才の時の録音。