アレックス・シアラーらしい爽快な読後感を味わえる作品。
ぜひ多感な少年少女に読んでほしい。
まったく説教臭くないのに、読み終わった後に
「他人と比較なんてする必要ない。自分が自分らしくいることが一番幸せ」
と思えてくる。どきどきはらはらわくわく、といろんな感情が味わえ、本を読む楽しさがいっぱい詰まっている作品だった。

今回の作品は、いかにもアレックス・シアラーらしいと言えるのではないでしょうか。
「そっくりな２人の人間が入れ替わってみる」、という話は聞いたことがあるストーリーだと思いますが、
「２人ともが同時に誘拐されてしまう」という展開に驚き、最後までいっきに読んでしまいました。

この本を読んだら、２人の友情の物語に心が温まると思います。