学び、とは経験すること
★★★★★
物語、として面白かったです。
非現実的な、「モンスターになっちゃう話」。
それも、ちゃ〜んと何度も注意され、注意を促す張り紙までご丁寧にあったのに、
好奇心と疑い?に勝てずおかしてしまった。。
後半までずっと妙な美術館へ行った子どもたちの
モンスターエピソードが続いていますが
引率の先生も含め、なぜこうなったのか、
どうしたらいいのか、そして「どうすればよかったのか」
を考え続け、最後の場所へみんなで向かう。
そこには、解決アイテムがあると同時に、
「人はいくら注意されても実際に経験してみないとわからない」
という事。
私には小学1年生の子供と未就園児がいますが、
失敗しないために、だったり
良かれと思って、だったり
あれこれ口をはさんでいますが、言うは易し。
本当の理解は、失敗であっても身に起こらないとわからない事なんだ…と改めて思った。
そういえば…
私も母親から「今しか勉強出来ないからしときなさーい」
なんて言われてたけど…
今になってソレを思う。
子供向けかな
★★★★☆
翻訳されているアレックス・シアラーの本は全て持っています。
シアラーの作品は、子供向けながら考えさせられる内容のものが多いですが、
この作品もその1つだと思います。
文字が大きくページ数も多くないので気軽に読めますが、いつもは時間も忘れて読んでしまうシアラーの本に、珍しく途中で飽きてしまいました。
彼独特の表現の仕方・・(うまく言えませんが、人物一人一人の感情の表現や、風景の描写など)
がいつも以上に多すぎて、なかなか話が進まずイライラしました。
穿った見方をすれば、ページが足りないのを無理やり埋めているようにも感じます。
それでも、シアラーの作品に裏切られたことは一度もないので、ラストを期待しつつ読みきりました。
感想は「やはりやってくれたか^^」という感じです。
ラストにしっかりと課題を残してくれています。
今の大人が忘れていること、これから大人になる子供に覚えていて欲しいこと、
それらを簡単な文章で、楽しく伝えているシアラーにはやはり今回も脱帽でした。
触らぬ神に祟りなし
★★★★★
奇妙な博物館には触れると奇妙な能力を身につけてしまう曰くつきの一品だらけ。もちろん触れることは禁止されているが、触れるなと言われれば・・・。様々な能力に翻弄されながら色んな展開が繰り広げられます。能力ごとの短編集としても読みやすく楽しくもとっつきやすい一冊。触れきれないアイテムと能力もありその残りは巻末の一覧表で消化(笑)