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プロ野球 無頼派 選手読本 (宝島SUGOI文庫)

価格: ¥480
カテゴリ: 文庫
ブランド: 宝島社
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コンセプトは面白いが、文章が性に合わなかった ★★★☆☆
 広辞苑によると、無頼とは「正業に就かず、無法な行いをすること。また、そのさまや、そのような人。」とある。本書に出てくる伊良部などはそれに当たるが、野茂、落合、江夏、前田(広島)榎本、仰木……など、伊良部以外の多くは、わが道を行く職人気質をもつ選手たちである。取り上げられてるのが個性派選手ばかりであるので、エピソードなどはたいへん興味深い。しかし、文章に妙な気取りがあり、鼻についた。いろんなライターが書いているのだが、そのような文が多かったように感じた。
ひとつひとつのエピソードはやや物足りないが、雑誌感覚で一気に読めてしまう ★★★★☆
260ページほどの文庫本に、江夏、野茂、イチロー、張本、川藤……
といった、一癖もふた癖もある選手たちを20人紹介している。
必然的に、一人ひとりの掘り下げは浅くなるが、
雑誌感覚でさらっと読む分には充分だろう。

それなりに「知られざるエピソード」も盛り込まれている。

彼らを「無頼派」とくくるのは、私としてはやや抵抗はあるが、
少なくとも「個性」を持った選手であることは事実だ。
なかでも印象に残ったのは、榎本喜八。
イチローよりも早く2000本安打を達成したこの選手の
「狂気」とも言える打撃への執着は、鬼気迫るものがある。
私が彼の名前を初めて知ったのは、沢木耕太郎「敗れざる者たち」
だったと思う。その中の短いルポで、この天才打者が紹介されていた。
最近では講談社から「榎本喜八伝」という単行本も出た。

もちろん他の19人のエピソードも興味深い。
それぞれ「人生」を感じさせるルポルタージュである。
欲をいえば、それぞれをもう少しじっくり掘り下げて、
10人ぐらいに絞って欲しかったが……。
プロ野球ファンにはお勧めの本だと思う。