大雨の後、庭先の川にカヌーが流れついた。持ち主を探してデビットは川をこぎのぼり、アダムと出会う。両親のいないアダムは祖父の古い屋敷に暮らしているが、維持費がかかるため屋敷を売らねばならない。そこで二人は伝説の宝を探しはじめる。

自己中心的なところもあるけど、たくましいアダム。まじめで、両親に圧迫され気味のデビット。タイプの違う二人は時に衝突したり、仲直りしたり。二人の微妙な気持ちの描写がリアルで感心しました。

数百年前に隠された宝の謎が、また一筋縄ではいきません。偽の手がかりがよくできていて、ミステリーとしても面白いです。

小学校上級にはちょっと長目な感じですが、冒険物が好きならお勧めです。