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ことばが劈(ひら)かれるとき (ちくま文庫)

価格: ¥714
カテゴリ: 文庫
ブランド: 筑摩書房
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言葉を伝える事の大切が、非情に胸に染みる・・。 ★★★★★
 言葉とは何なのか?その根本的名問題を、作者自身が子供時代にうまく言葉を話せなかった事から、必死に言葉とは何か考え学び、人に伝えるまでに成長していく過程が描かれていて分かり易い。作者の様々な思い出や体験から、言葉の持つ本当の意味を考えさせられる内容です。
これこそが、実践に基づく思想である。 ★★★★★
 時代は、サルトルからメルロ・ポンティへと移り変わり、身体の問題が浮上してきたときであった。この問題に気が付いていた同時代人は多いが、聴覚障害者であるからこそ、言葉を語る、語らせることが身体と結びついていることを認識出来たと言う点で、一歩進んでいた。時代の要請と自己の身体を交錯させた思想ーこれこそが思想と言えるものであるがーの成立が素晴らしい。さらに、著者は、まだ解明されていなかった「自閉症」にも挑戦している。これなどは、動作法の発見にも結びつく可能性があったのでないかと私は考えている。1人の人間の存在をかけた戦いの記録である。
「ことば」と「からだ」について示唆するところ非常に大 ★★★★★
ことばを失うという体験はおありですか?ある期間ことばを失ったという経験をお持ちでしょうか?

著者は、耳疾という身体の問題のために、また、戦前戦後の社会の価値体系の大きな変化(崩壊)による心理的な問題のために言葉を喪失し(てい)た経験の持ち主です。

多くの人が何気なく毎日使っている「ことば」について、また、その発話する主体である「からだ」について著者は深く考えざるを得ませんでした。

「あとがき」には、こうあります。「書いている時は、ただ、自分が歩いて来た道筋を整理し、体験したこと、考えたことの意味を自分自身に対して明確にしようと必死であった。」

「ことば」(と「からだ」)を取り戻すに至る著者の個人的な体験と思索が多く記されている本であるにもかかわらず、著者の思惑に反して、この本は多くの人(特に、障害を持つ人々、演劇に携わる人々)の共感や熱烈な支持によって版を重ねてきました。(初版は1975年ですから四半世紀経過しています。)

なぜでしょうか?著者の「ことば」と「からだ」へのこだわりは単なる個人の問題ではなく、より普遍的で深い意味を持つものだから、と言えるでしょう。

人間は「ことば」と「からだ」無しに、他者と関係を結ぶことはできません。「ことば」と「からだ」無しに生きることはできません。

他者との関係をうまく取り結ぶことに難しさを感じている人、より深く他者と係わり、かつ、より良く生きたいと願う人、その他「ことば」を持ち「からだ」を持つ人すべてにじっくり読んでいただきたい書物です。

子どもの気持ちに触れるときに ★★★★☆
著者は、耳が不自由であったため、そのときの思いが、コミュニケーションとは何かを考えさせてくれる。私たちが不自由な立場にならない限り気づけない耳が不自由なときのもどかしい思いや相手に届かない言葉について熱い思いで語りかけてくれる。