本質は変わってはいない
★★★★★
1stと2ndにちょろちょろあった流れをそのままダイナミックに深く持っていったなーと
いった感じ。メンバーが語る通り、他アーティストから受けている影響も垣間見えは
するけれど、それは味付け程度で本流はいい意味で変わっていない気がする。
アプローチの仕方があくまでアルバムそれぞれで違っているんじゃないだろうか。
あまりがらっと変わった印象も無かったし、暗すぎるという印象も持たなかった。
まだ3枚目だ。なにが「Copelandらしさ」なんて語るつもりもない。そんなことを
決められないし決めつけたくないし、決められるようなバンドになって欲しくもない。
いつだって裏切って欲しい。裏切り続けて欲しい。
1st、2ndとCopelandは私のその要求に応えてくれたし、今回の3rdでも見事にそれを
やってのけてくれた。素晴らしいアルバムだと思う。
Copelandの歌の根底に流れるのは、「愛」だと思う。
恋人や親子、友人、人と人との一番普遍的なものをこれまでも、今回も歌っている。
1stではAaronの実体験という現実に即したものだったけれど、2nd、3rdと盤を重ねるごとにより深いテーマ追究がなされている。
食べて、寝て、毎日を繰り返す。そんな中で根底に流れる愛とは一体何なのか。
シンプルであるが一番難しい問いに、正面から取り組むその姿勢が素晴らしい。
真摯かつ、シンプルな音楽がそこにはある。
COPELANDが放つ新しい世界
★★★★★
前作に比べると、比較的掻き鳴らすようなサウンドは無いのですが
繊細さに磨きが掛かったアルバムになっています。
声の美しさ、メロディーと歌詞の切なさと繊細さ。
安心して聴けるのは彼らだからだと思います。
前作を越えられなかった…とおっしゃられる方が居ると思うのですが
決してクオリティーが下がった訳では無いと思います。
全ての要素が合わさって、上質で透き通るようなアルバムです。大好きです!
本当に美しい音楽。
★★★★★
明らかに前作とは異なってると思います。例えるならIn Motionは日向でEat.Sleep.Repeatは日陰です。前作のような作品を期待してると期待ハズレになるかもしれません。。今作では色々な楽器を所々に入れてあって、かなり凝ったつくりになっています。ただ、聴き込まなきゃ今作の良さは分からないでしょう!!一度や二度視聴した位ではこの作品の良さは分からないですよ。。私はIn Motionと並ぶかそれ以上の出来だと思います。アートワークも良いし♪三作目にして一皮剥けたって感じですね!!これからどんな作品を作っていくのか楽しみです。
変化
★★★★★
copelandの3rd。
こちらは2006年夏のジャパンツアーのライブ映像と移動時のコメントを収録したDVD付き。
ライブ映像はほとんど後ろからの撮影。(ちゃんと前からもありますが。)
コメントはちゃんと字幕も付いており、彼らの人柄を知れて嬉しい。
また、CDの方にもエンハンスド仕様で、今作のメイキング映像が見れます。(16分弱)
内容はというと、
今作は作成方法、世界観の出し方が以前とまったく違う。
よりディープに、より生々しく変化させています。
以前が若々しくも美しい世界観・明るみでの美しさだったとしたら、
今作は、色々経験し、少しアダルトになった人間が作り出した、
生々しい美しさをもった世界観・暗い世界での美しさ。
聴き応えとしては、(あそこまで暗くはないですが)dredgに近いものを私は感じました。(特に2曲目)
世界観がガラっと変わってしまっていますので、
前作までが好きだった人には、あまり良い作品映らないかもしれません。
しかし、クオリティは高く、じっくり聞き込み、この世界観に浸ることにより、
このアルバムの素晴らしさが感じられるものだと、個人的には思っております。
「Love Affair」なんて、底なしに暗く、底なしに美しい。鳥肌が立ちます。
一聴して良さのわかるわかり易い作品にはなっていませんが、
じっくり聞き込んで、その世界観に浸ることが好きな人には
お薦めです。
しかし、copelandさが完全になくなったわけではないので、
以前までのファンの方も、聴いてみる価値はあると思います。
私は、初めて聴いた瞬間、鳥肌が立ちました。
悲しみは感じない
★★★★★
確かに前作よりはロックバンドのアルバムとしてはいろいろと劣っているかもしれない。しかし今作は果てしなく美しい。静かな楽曲になり、よりヴォーカルの透明感が際だっている。鳴っている楽器の旋律は何もかもがキレイ。メロディは言うまでもなく美しい。なのに、このアルバムには暗さが存在する。でも、暗いといってもつまらないわけでは決してない。何か聴いていて浮かんでくる情景が暗いのだとおもう。でも、そこに怖さや悲しさなどなく、あるのは果てしない美しさだけ。なにか薄暗い闇のなかの美しさを表現しているような感じ。少なくとも私にはそんなふうに聴こえました。