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あまがみエメンタール (一迅社文庫 み 3-1)

価格: ¥650
カテゴリ: 文庫
ブランド: 一迅社
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ちょっと文芸っぽい告白みたいなー ★★★★☆
主人公の女の子が、ロリータの女の子に自らを噛ませ続ける事で自己の存在確認をするような
純文学的なテーマで、文体もそんな感じなんですが、ラノベにしてみました。
と言った感じです。ですんでファンタジー要素は皆無です。

百合っぽくて、女性しか登場人物がいません。
小、中、高校と女子校で、長い時間を経て、二人の成長を描いたところ
あんまり?成長していないかw
一人語りの主人公の言葉は告白じみて心地よかったです。

ふと、最後あたりでリコを殺してしまったら?
ココの肌に残った噛み後だけが、今はリコが存在した証明。
みたいな方向性に持っていけば、純文学になったんじゃないかと思っちゃったんですが。
物語はそれなりのハッピーエンドです。w
まぁ、ラノベだから、それはそれでいいんかな。

あと、個人的には地理オンチなら「愛知?・・・て四国? 名古屋は名古屋県にあると思っていた。」
ってボケを入れて欲しかったですね。w

女子の秘密の花園的世界でシリアスな心理描写な感じが好きな人には、お勧めです。
人生観を読む話です ★★★★☆
噛み癖のある女の子「莉子」と、そのルームメイト「心音」(こちらが主人公兼語り手)の話です。
全寮制のお嬢様学校で、初等部から高等部までの出来事を追いかけていく構成になっています。

あおり文『ルームメイトである渡会心音の肌に歯を立てる。それは、何年にもわたって続く、二人だけの秘密の「儀式」』
から、吸血鬼ものを期待していたのでですが、結論を言ってしまうと違いました。

全体的に、ちょっと百合がかった部分もありますがドタバタラブコメではなく、結構シリアスな内容でした。
ラストの展開については、賛否両論あると思いますが、私は良い終わり方だったのではないかと思います。
特徴的だったのは、噛み癖に関する描写と、ロリータファッションのこだわり。甘ロリ講座をしてくれるとは思いませんでした(笑)