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読む哲学事典 (講談社現代新書)

価格: ¥798
カテゴリ: 新書
ブランド: 講談社
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哲学論の本 ★★★★☆
哲学を学ぶ人にとっては有益な書。読むことを意識して書かれており、哲学書としては簡単なほうなのだろう。
だが、入門書ではないから、自分にとって知的好奇心を満たす読み物としては難解であった。(今だ理解できない点もある。)

形式はエッセイ風で、哲学のキーワード、トピックが噛み砕いて説明される。
ギリシア神話や絵画、オペラ等で例え話が出てくるのだが、それらの補足が最小限だから、歴史・芸術の一般教養が試される。知らないと何となく取り残された感じになる。

全体として伝わってきたのは、各論部分で複雑化する一方の近代〜現代思想に疑問を投げかけ、新しいものが全てよいものとは限らないことだ。
中身は濃い。自分には濃すぎたが、ある人物や歴史に固守していない分、(筆者の意図は別として)ニュートラルだ。本書から気になった項目を掘り下げて知識を深めていくのも面白いだろう。
はじめの一冊にはならないが、3〜4冊目くらいにいい本だと思う。
事典というより、哲学書ですよ ★★★☆☆
私は哲学用語について、「事典」を探していました。
この本の価格・評価が良さそうなので購入して拝読。
これは事典というより、哲学書ですね。

著者:田島正樹氏の切り口で、色々なテーマを対にして捉え、
ああだこうだと、解説しているように思えました。
難しい言葉もバンバン出てきますし、事典ではないでしょう。

なので、これを「哲学書」と決めてかかれば、
他の人が仰るように、面白いものだと感じますよ。
国語辞典片手に読み進めて、思考力を鍛えられそう。


もし、「哲学用語辞典」の類を求めるなら、
例えば「哲学キーワード事典」などね。
探していたタイプの哲学書☆ ★★★★★
体系的かつざっくりと学べる哲学の入門書のようなものを探している人にお勧め。あるテーマに沿って、著者の意見や見解が述べられているわけではあるが、全体を通じて網羅されており概観をつかむのには適していると思われる。これが全てでは無いしこれから始まるというスタンスで読んでいただきたい。
哲学について考えてみよう ★★★★★
 一通り読むことによって、哲学とは何かと言うことを考えることが出来ます。一通りの哲学的な思考法や用語を分かり易く解説してくれています。おまけにそれを読むことによって考えを深めることも出来ます。非常に読み応えがありますから。納得の書物です。
哲学の何という豊かさ! ★★★★★
田島正樹氏は、永井均氏などとともに、わが国の優れた哲学者の一人であるが、学会などにはめったに現れないので、その姿を見た人は少ない。『ニーチェの遠近法』『哲学史のよみ方』などは、知る人ぞ知る名著だが、本書もまた、類書のない興味深い哲学事典になった。田島氏は、イギリスの哲学者マイケル・ダメットの系譜に連なる、「反実在論」の立場に立つ哲学者であり、その一貫した視点から哲学の重要概念を説明している。

本書の魅力は、分析哲学的な切り口ながら、それをはるかに越える哲学史の豊かな鉱脈を活用する、その驚くべき自在さにある。アリストテレス哲学を手馴れた道具のように使いながら、ギリシア悲劇から、モーツァルトのオペラ、現代日本の政治状況まで自由に横断するさまは、まさに哲学の快楽そのものであろう。田島氏は、この世に「新しい意味が生まれる」=「(偶然による)創造」という視点から、哲学の諸概念を分析する。これは、ユニークで貴重な試みだ。「運と偶然」「ここと私」「自然とユートピア」「弁証法と(再)定義」「保守主義と左翼」「法と革命」「本質と時間」などの項目は、特に優れており、相互に深い連関があるという洞察に納得。