中学生の頃に本書を購入して、読んでみて、理解できたような気もしたが、今になって考えてみると、当時はほとんど理解できていなかったように思える。
入門向けには、あまり向いていないと思うが、ある程度知っている人で、ちょっと事典でもあると便利だな、という人にとっては安価で入手しやすいので悪くないだろう。
また「現代思想」とは言っても、編者である今村仁司氏のカバーする範囲が中心となっているため、主にフランス、ドイツ系の「現代思想」に限られ、クワイン、クリプキ、ローティ、デヴィッドソン等については項目すら存在しないので注意する必要がある。