自己啓発本を手に取る前に読んで欲しい
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脳科学本、速読本、フォトリーディングなどの本を読み漁っているうちに、
フォトリーディングの「ミカン・イメージ法」は、まさに白隠が会得した「軟蘇の法」。自己啓発法で良く使われるイメージ・トレーニングも「坐禅」、脳トレは「公案」と、まさに「禅」について学ぶことは、現代の自己修練に最高なのでは?
と考え、
「それでは禅とは何か?軟蘇の法を得た白隠ってどんな人だ?」
と入門書として手に取った。
著者は白隠のメンターであった息道和尚の座した沼津大聖寺の現住職であり、街頭禅会、パソコン説法なども主催されている上村貞嘉(
かみむら ていか)氏である。
息道和尚との出逢い、白幽仙人との出逢いのエピソードなど、臨済宗の「巨人」白隠の生き様を活き活きとイメージすることが出来た。
巻末に、「平成版軟蘇の法」が記されているが、マーフィーなどが提唱する「自己実現イメージ・トレーニング」の技法を取り入れたものになっており、著者の「宗教を超えた」博識ぶりが伺える。
白隠禅師坐禅和讃もまた、短い文章だが、深い人生訓に満ちた、すばらしいものだ。朝夕のアファーメーションに取り入れたいと感じた。