前作「コヤニスカッツィ」をしのぐ映像詩作品
★★★★★
本作は、ゴッドフリー・レジオ、フィリップグラス等「コヤニスカッツィ」を制作したスタッフによる第二弾です。前作「コヤニスカッツィ」がtrans-Americaとすれば、本作はexplore the Third Worldとでも申しましょうか。人々を見つめるカメラの目は優しく、人々はとても生き生きしています。とてもpositiveな作品です。繰り返し登場するフィリップ・グラスの音楽に明確にそれは現れていると思います。「Anthem」、まさに「人間賛歌」です。
前作「コヤニスカッツィ」では、少々耳ざわりだったブラス・セクションのリフレインも、本作では、ケーナのアンサンブルを導入することによってかなり和らげられ心地良い作品に仕上げらていて、さらにエスニックな雰囲気を醸し出しているようです。
もしお気に召しましたら、次は「Baraka(バラカ)」をどうぞ。