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木を植えよ! (新潮選書)

価格: ¥1,188
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新潮社
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木を植えよう! ★★★★★
まさに実践してきた人だから書ける本だ。それだけに説得力がある。森なくして人間も自然もない。だから木を植えよ、森を作れ、というまっすぐな主張。これから家を建てるという人、家を設計する立場の人はぜひ読んでほしい。 確かに根付きの悪い木が貧相に並んでいるマンションの多さはつくづく感じるところだが、この本を読んだ今はいいところがなぜいいのかも判る。これを知識の本ではなく実践の本として活用してほしい。
あなたの家の庭にも森を ★★★★★
植樹論の本家ともいえる78才になる著者が、読者にも実践を促している「本物の森」再生運動の総括的な手引き書です。著者は、30数年もの間、内外各地1,500ヶ所以上に3,000万本以上の苗木を植えたきたそうで、豊かで確かな経験に基づく話は、やさしく明快です。

○著者が師事した独のラインホルト・チュクセン教授直伝の「潜在自然植生」という概念が要です。森は、原生林でもなく現存林でもない、その土地の環境に適応した植物群落で、再生すべきとのこと。日本の「鎮守の森」はそれに合致するそうです。○また森の植物は、25m以上の高木から、地中の黴・バクテリアに至るまで、何層にも異種の植物が狭い空間の中で譲り合い競いあい生活しています。植樹では、「多層群落」と言われるこの構成のままに密植・混植するのが大事とのこと。○日本には、用材のために針葉樹の単植造林が、また落葉樹の雑木林の里山が多い。しかし国土の大部分は照葉樹林帯にあるそうです。照葉樹は、深根性と直根性で、地震・土砂崩れ、また火にも強く、災害を防止する力となる。これを主木として森の再生を考えるべきとのこと。○植樹の失敗は、根の発育が不十分か、土中に不透水層ができたかだそうです。これを避けるために、木の実の芽が出ても1・2年ポットで栽培し、土もマウント状に盛り上げて植えるのが大事とのことです。

著者は、植樹技術だけでなく、森再生運動の啓蒙活動を草の根の学校レベル、また官にも働きかけをしてきたそうです。その際に、森を再生する目的と意義を、話し合って互いに納得しておく。情緒ではなく、知的に環境システム内での森の役割を理解する。また森再生による負の面も知っておく。これらが大事とのこと。もし植えた樹の維持が困難になった場合には、伐って土に戻せばいいと柔軟に考えています。現実主義と理想主義、実践と理論が巧みに混ざっており感心しました。
この世に何を残すか ★★★★★
二宮尊徳のように3000本の桜を残せたら人生としては上々の出来だろうとかねてから考えていた。しかし、この本の著者は、実践的な面では尊徳をはるかに上回るパワーにて植樹しており、しかも植樹理念の上でも尊徳を上回っているのではないだろうか。
中国植樹ツアーなどに参加するのも一興であるが、是非日本において著者の推薦する植樹を実践してみたいと思わせる本である。3メートルでもいいと言われれば、実際やってできないことはないだろう。
植樹に興味があって著者の本にまだ触れていない方はもちろん、人生に意義を見いだせない方にも読んでみて頂きたい本である。
地球を救うのは、、、 ★★★★★
乱開発の愚かさに気がつかないそのような企業は滅びたほうが良い。
一本の木を世界中の人達が植えたとする。いまのco2問題は解決はしなくとも
もうすこしだけ命を地球に乗せておいてくれるだろう。
温暖化と人のエゴ、追いつかないかもしれない。
 だが、一本の木の無数の葉は私達に勇気と希望をわずかだが
あたえてくれそうである。

 読むより先に植えるか、、、
実に深く、抜群に濃い一冊。 ★★★★★
今や「3000万本の木を植えた男」として名高い宮脇昭氏による最新刊。著者の書物は沢山拝見してきたが、これほどまで圧倒され、畏敬の念を覚えた本はない。恐らく最もベーシックで読みやすい内容なのだが、実に深い。世界中で3000万本以上の木を植え続けてきた著者は、もう単なる科学者ではなく「森を歩き、森を生み出す哲学者」なのだろう。圧倒的な知識、そして現場での体験を基に生み出される言葉は、まさしく「哲学」だ。この本には、これら宮脇昭の独特な哲学と、現場で吸収した論理や知識が凝縮されている。過去の本でも、土地本来の木の大切さや木を植えることの重要さなど、何度となく説いているが、この本では生物学的な難しめの話というよりも、どちらかといえば、人間が生きていく上でどう森と共生し、そして今私たちが何をしなければならないのかといった事が中心となっている。中でも、一番納得したのは第3章の「人間にはなぜ森が必要か」だ。全体を通して深いが、ここはとりわけ濃い。地球上の全てのものは「植物」から生み出され、その恩恵を受けて人間も生物も生きている。その命の源である植物、森をどう守り育てていかなければ、人間の命が絶えてしまうのかがよくわかる。そして「人間は緑の寄生者の立場でしか生きていけない」ことを認識させられる。そんな人間が、これから命を絶やさないために何をすればよいのか。それは足元からできるドングリ拾いに始まり、木を植えることであると著者は熱く説く。自分の家や地域でどう木を植え、育てていけば良いのか。本を読み終わる頃には自分でもドングリを育てたくなる。数ある著者のシリーズとしては一番入りやすく、非常にお薦めしたい一冊だ。また、より著者の活動や哲学、植樹について学びたい方には、著者のとんでもない破格な人生を描いた『魂の森を行け』(集英社/新潮社)を併せて強くお勧めする。ぜひいずれも読んで頂きたい。