バラ売りしてほしい
★☆☆☆☆
元々大島渚は苦手でしたが愛の亡霊はわりと好きでした。つんぼの爺さん役の殿山泰司さんと村の駐在さん役の川谷拓三の掛け合いが素晴らしくそれだけで見る価値あり。幽霊役の田村高広さんもいつもは臭い演技でうんざりさせられる役者さんですがこの作品では自然でとても良かった。佐々木すみ江さんのナレーションもまんが日本昔話風でとてもいい感じです。そしてなにより宮嶋キャメラマンの映像が素晴らしく公開当時、大島渚もやれば出来るじゃん!と思ったものです。愛の亡霊だけなら星五つ献上。ただ愛のコリーダは田中登監督の実録阿部定に遠く及ばず。マックスに至ってはただのポンコツ、底抜け映画。大島渚の名前だけでこねくりまわして褒める輩がいるもんだから騙された観客は迷惑しました。 ボックスセットゆえ、この評価であります。
究極の三作品
★★★★★
長らく廃盤が続き、某オークションでは高値がついていた作品がボックスになって復活した事は喜ばしい限りです。マックスは初DVD化ですかね。価格も高くないし、買い替えには最適でしょう。大島監督も闘病生活が続いており、新作が観る事ができないのは残念ですが、不屈の精神でもう一度復活していただける事を願ってやみません。大島監督絶頂期の三作品を是非たくさんの特に女性の方に御覧いただきたいと思います。
出ましたね
★★★★★
前回作品が延期が続き、今回は?ちゃんと出して下さい(笑)西のゴダール、東の渚と言われた傑作です。ゴダールの映画史で選ばれた日本人四人の一人です。 溝口健二、小津安二郎、勅使河原宏と大島渚。ヌーヴェルヴァーグ万歳!ちなみに「愛のコリーダ」のみ、アメリカでクライテリオン版ブルーレイ、もちろん無修正版が発売され、日本でも手に入るようだ。大島渚の性の解放を投げかけた傑作をご覧あれ。ただのポルノ映画だった日活作品とは訴える物の本質レベルが全然違います。