都会で暮らす30歳前後の女性を描く
★★★★☆
場所は都心の埋立地で、最近になりテレビ局や多くの有名企業がこの場に
本社を移してきている、流行を肌で感じることができるような場所。
まるで「あの場所だ」と想像できそうなこの場で暮らす11名の女性たち
(いずれも30歳前後)の生活を描いた連作短編集。
本書が原作になり、日テレ系でドラマ化もされた作品である。
その女性たちとは、広告代理店で勤務する人、テレビ局勤務の人、コーヒー
ショップでアルバイトをしている人、高級マンションで有閑な生活を
楽しむ主婦、化粧品会社で働く人、そして女優、歌手などである。
一見バラバラのようにも見えるが、いずれの人もここで暮らしたり
働いたりしているということと、30歳前後であるということが共通している。
そして、これら女性の話が一人の男性、俳優・深沢裕人の存在によって
貫かれている。それにより、芸能界で輝く人気男性俳優と、一般社会で働く
女性という構図も、そこで悩み時として舞い上がる女性の心理と共に
描き出されている。
今の都会に生きる女性の、結婚と仕事、そして「幸せとは何か」という
想いや悩みを描いた見事な作品である。著者の他の著作に比べると、
やや盛り上がりに欠けるが、現実味あふれる内容になっている作品である。
ホントにつまんなかった。
★☆☆☆☆
内容が薄過ぎてがっかりでした。
一気に読めたが、読む時間がもったいなかった。
林真理子さんの作品は初めて読んだが、
次はもう買いません。
よくあるドラマみたい・・・
★★★☆☆
正直、よくあるドラマのストーリーみたいでした。
林真理子さんにしては、深みに欠けるかなぁ・・と。広告代理店勤務や主婦、派遣OLといった各々の職業を持つ女性についての短編集のせいかもしれません。
とはいえ、様々の職業についての仕事内容や職場の雰囲気、生活などが描かれていて、よく取材したなぁ〜、といった感じで、興味深く読めました。
それぞれの女性が、深沢裕人という一人の俳優に、色々な形で触れ合う、という設定です。
こんな、みさかいなしの男は私はまっぴらだと思うのですが、林真理子さんって、こういう、いい男が女と遊びまわるっていう設定が本と、好きだし、女性なのに、そういう男性に対して、すごく寛容に描かれているのは、すごく不思議(小説家だからか・・)
オチがなくて残念だったけど、軽く読めるし、さすが、プロと思わせる表現もでてくるので、星3つです。
それぞれの悩み
★★★★☆
この本を読んで自分にあてはまる部分に共感を持てました。他人があこがれる職業でもやはり悩みはつきませんね。林真理子さんは、どうしてこんなに女性の心理を読むのがうまいのかと感心させられます。
高校生〜30歳前後向け
★★★☆☆
読者の年齢層が限られている本だと思いました。 娯楽本としては、それなりに良いと思います。 ただ、30半ば以降の者が読むと、しらけてしまう内容かもしれません。