うつ病へのともしびとなる一冊
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風邪を引いた人は熱が下がるまで安静にし、
骨折した人は骨が繋がるまで安静にする事は
誰でも知っている事なのに、
風邪を引いた人を寒空の下にさらしたり、
骨折した人を無理に歩かせたりしてはいけないのは
誰でも知っている事なのに、
どうしてうつ病の人に対する
周知の「当たり前」がないのだろう?
この本を読んで今まで疑問にもしなかった疑問が沸いてきます。
私は支援者側の人間ですが、先に同じ下園先生著の
「うつからの脱出〜」を読んだ後、
支援者としてこちらの本を読む必要性を感じ購読しました。
何事にも「万全」「最善」がないように、
この本の方法も100%ではないかもしれません。
ですが支援者として知識と方法と自信を強く得た実感があります。
うつ病にはなにもかもを瞬時に治してくれる
光線銃のような治療はないけれど、
暗闇の中で道しるべとなるともしびがここにある。
そう感じさせてくれる一冊です。
うつ支援者は買うべき
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当事者にしかわからないとされる「うつ病」と「自殺念慮」。この本はその2つについて、懇切丁寧に解説してくれ、さらに、「健常者」が抱く「うつ病患者の自殺念慮」への疑問点・不満点についてQ&A形式で解説してくれる。
これを読んだからと言って、100%自殺が防げるわけではない。でも、確実にその確率は減らすことができる。学術的な解説書もいいが、この本のような実践的な本は、家族友人にうつ病患者がいる人にとって、最も意味があり、勇気づけられる本と思う。
お薦めです!
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最近友人がうつであることをカミングアウトしてきたのですが、彼は家族に心配を掛けまいとするあまり、家族にすら言えず、こっそり通院し、ひっそり孤独に耐えていたようです。そんな彼の助けになるにはどうしたらよいかを知りたくて、この本を手に取りました。 「うつ」の人の考え方がとてもよくわかり、今までの彼の言動で不可解に思っていた部分も納得できました。また、知りたいことが細かく質問形式で分けてあり、あとから振り返るときも便利です。そして、うつ支援ばかりでなく、自分がどのようにして「うつ」にならないようにするかも教えてくれます。私にとって彼を支援していくための勇気の一冊となりました。
患者さんと家族を支えるための本
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患者さんと家族に寄り添う姿勢が貫かれていると思います。
医師の書いたうつ病に関する解説とは違って、患者さんの気持ちが少しは分かってあげられるような気がしました。また、周囲の人に対して、覚悟を決めて距離を取るべきと時には距離をとりなさいというアドバイスも大変貴重だと思いました。
支援者必見
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今までに読んだどの本よりも、「うつ病」を理解することが出来る本だと思いました。
さまざまな状況の対処法もあり、支援者にとって力になってくれます。
「うつ病」はとても誤解されやすい病気です。
やる気がないとか、頑張りが足りないとかではありません。
死にたくなるのも、疲れやすいのも、眠れないのも全て病気の症状です。
風邪をひいたから熱が出る、咳が出るのと同じです。
多くの人の目に触れて欲しいい1冊です。
花さんず
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支援者向けな本で有るが病人本人が読んで「そうそう」これ読んで貰うと楽だわっていう1冊。やっとめぐり合えた。
自殺は何故起きるのかを原始人に例えて判りやすく説明。こう思えば納得。下手なカウンセラー通うより救われた。
是非、支援者、本人、うつ病を知らない人に読んで欲しい1冊