笑いの三重奏
★★★★★
日テレの「スッキリ!!」で紹介されていたので、
本屋さんに行ったときちょっと手に取り、ページをめくってみました。
笑いをこらえればこらえるほど体がヒクヒク言いだして、
まわりの人から「このヤバい人、なんだ?」と思われそうで、
そのままレジに直行しました。
そして帰りの電車中で再び開いたのですが…。
世界各国の看板やお菓子パッケージの〈ヘンな日本語の写真〉に耐えきれず、
その下にある、筆者の人を食った〈シュールなコメント〉に堪え切れず、
各章の最後にある〈妙な体験的解説〉に悶絶。
結局、電車の中でも完全に「ヤバい人」になっていた私です。
たのしいときも、憂鬱なときも、とにかく豪快に笑わせてくれる本。
気分が乗らないときなどにも、ペラペラめくるとググッとテンションがあがります。
深遠な「どづぞ」の世界
★★★★★
不勉強にして私は知らなかったのだけれども、「どづぞ」という概念があって、海外の不思議な日本語を集める試みがなされているのだそうだ。
本書はその長年にわたる努力の成果である。ページを繰るたびに想像を絶する不思議な日本語が飛び出して、我々の目をくぎ付けにし、度肝を抜く。口元がゆるむものから、大爆笑、理解不能なものまでバラエティに富んでいる。飽きることなく読みすすめられるだろう。
ただ本書がおもしろいネタを集めただけではないのは、サンプルをグループ分けして考察を加えている点である。地域ごとにはっきりと「どづぞ」の傾向があるのは興味深い。ソックリ文字早見表では間違いやすい「かな」の一覧が一目瞭然である。
こうしてみると、一種のゲシュタルト崩壊が起こってくるようだ。確かに日本社会では区別されている文字でも、究極的には区別は存在しないのだ。考えてみれば、「へんてこりん」なのは我々日本人の内輪だけで通用する日本語のほうなのかも・・・?
前著「日本語でどづぞ」の続編。不思議な"ニホソゴ・クーノレド"をご体験下さい。
★★★★☆
前著「日本語でどづぞ―世界で見つけた爆笑「ニホン」誤集」の続編です。「VOW」(街で見かけたヘンな誤植・フレーズを集めた本のシリーズ)の海外版というべき前著のスタイルを踏襲しています。本書に収められた日本語と似て非なる数々のサンプルは、まさに"ニホソゴ"とでも呼びたくなるものばかりですね。(^o^) (Englishならぬ"Engrish"、というのと同じノリですね) 前著と違って本書では国別・地域別の"どづぞ"なサンプルの特徴に"考察"を加えているところがユニークです。解読に役立つ「ソックリ文字早見表」もついているので、"どづぞ"→"どうぞ"と自力で解読できるようになれますね。(本レビューの表題は"ニホンゴ・ワールド"を"どづぞ"風にアレンジしてみました (笑))
前著を読んである程度"免疫"が出来ていたためか、爆笑とまではいきませんでしたが、そこそこ楽しめました。(レッドカーペット風に言えば"満点大笑い"ではなく"大笑い"といった感じ)