結局最後は?
★★★☆☆
う〜ん、面白くないわけではないけれど・・・。
まぁ、本書の中にあるように魂が入れ替わってしまうという話は
よくあるけれど。
自分を殺した相手になってしまった俺の苦悩と焦り。
恋人は死んだ兄とできていて、
マスターは姉とできていた。
何がなにやら分からないうちに
兄殺しの容疑者に。
容疑を晴らすために探偵まがいのことをやってきるものの
結末は・・・。
しかし、結論はいったい?
兄を殺したのはマスターでよいのか。
すべては俺の考えたことであって
答えははっきりしていない。
なんだかもやもやしたものが残ってしまうし、
結局は夢オチ?それとも?
で本当の結末はどうなんだ!!と叫びたくなるような最後でした。
欲求不満溜まっちゃうぞ。
宣伝文句の割には…
★☆☆☆☆
タイトルや帯の推奨コメントに期待させられたのですが,
ページをめくってみれば,魂の移動というオカルトな内容.
しかも,作中でも触れられる疑問が最後まで放置されるなど,
突飛な設定を持ってきた割には,詰めの甘さが気になるところ.
また,トラブルに巻き込まれた主人公からは緊張感を感じられず,
いくつかのトリックについても,地味でめずらしいとは思えません.
もう少し,ドタバタとにぎやかなやり取りがあればよかったのですが,
彼のひとり語りを聞いているようで,作品に入っていけない感じでした.
ブラックでフェイドアウトしていくようなラストにしても,
まるで既発の短編のようで,著者らしい雰囲気はあるものの,
オカルトでハッキリしないため,最後までモヤモヤとしたまま.
帯には書店員さんの絶賛コメントがたくさん載っていますが,
自分に合わなかったからにしても,そこまでの作品とまでは….