本当に心に問いかける詩集です。

先生の言葉は、胸に響きます。

皆さんにとっても、貴重な一冊になるのではないでしょうか?

レビューを書く気は無かった。
彼の著書を読み、講演会に参加し直接言葉を交わした中で感じた事を拙い言葉で表す事は逆効果であると思ったからだ。

彼は自分の無力さを本当の意味で知っている人なのだろう。そして、そんな自分を歯痒く思っているに違いない。
全ての子供達を救う事等出来はしない…それでも何もしないよりはいい...。
例え偽善や欺瞞だと罵られてもいい...。
一人でも多くの子供達に自分の出来る何かを残せるなら...。

そう、彼は考えたに違いない。
彼の背中にはいつも無力感と孤独を感じる。
何も出来ない憤りも...。

薬物依存や精神病、家庭内暴力や犯罪の道への誘い…これは今の10代だけの問題では無いのだ。
それは親の世代にまで遡る根の深い現代社会の病巣だ。

彼が出来る事には限界がある。彼も人間であるからだ。

問われているのは、我々自身が現代社会の問題とどう向き合うか?である。
その答えはこのレビューを読んだ方々の数だけ存在すると思う。

彼を見ていると、あのアウシュビッツの地獄の中で聖人として天に召されたコルベ神父の姿と被って仕方ない...。
闇の中の一筋の光...。
それは「希望」と言う名が相応しい。

沢山の著書のなかで、一貫して先生が訴えてきたメッセージが集約された、詩集のような一冊です。
月曜日から日曜日までの章に分かれていて、朝起きた時・通学や通勤途中に・夜寝る前になど、
いつでも読み返すことができます。持ち歩けるコンパクトサイズ。
ほとんどの著書を読んでいるので、☆５つの内容なのですが、
はじめて水谷先生の本を読む方には、他の著作を読んでからの方がよりメッセージが伝わると思うので、☆４つにさせていただきました。

毎日カバンに入れて持ち歩き、大切大切に読みました。
ページを開くたびに、水谷先生の言葉が心にしみ込みます。
このメッセージは私を裏切らないと信じられたし、
「いいんだよ」といわれることですごく癒されました。
まるで、先生が毎日そばにいてくれるみたいに思えたから、
先生と過ごしたこの一週間で、
私の中の「何か」が変わりました。
水谷先生、ありがとう！

　悩み多き子どもたちが救いを求めるのに忙しく対応している著者。
　今広く世に「がんばれよ」と励まし、励まされることが、金科玉条として行き渡っている。
この著者はそんな空念仏は唱えない。「いいんだよ」とどんな相手をも受け止め、認めてやる鷹揚さがある。がんばったのに傷ついている相手に、追い討ちをかけるような「がんばれ」とは絶対に言わない。「（がんばらなくて）いいんだよ」と繰り返し言ってやる。
「いいんだよ、それでいいんだよ。明日を一緒につくろうね。夢を一緒にかなえようね」と補助する言葉も要るだろう。
　最低限「（生きていてくれさえすれば）いいんだよ」と願う。
　この夜回り先生が子どもたちによく言う言葉が「いいんだよ」
しかし、「私・俺、死にたいんだよ」と訴えられたとき、「それだけはだめだ」と止めるに違いない。
「みんな、幸せになるんだと、明日を夢見て、輝いて生きてくるんです」と心から伝える。　

「愛してる」の１０回のメールより
「愛してる」の限りないことばの羅列より
そばにいてほしい。
これが愛です。