正しく祈れば願望実現間違いなしだが、さて正しい祈りとはどんな「祈り」なのであろうか？

「祈り」とは必ず「叶う」ものであろう。
叶うものこそが、真の「祈り」なのであって、叶わないなどという事態になればそれは、「祈り」ではなかったのである。
では、いかなる「祈り」こそが真の祈りなのであろうか。
いかに祈れば、願望は「叶う」のであろうか。
願望を実現せしめる、真の祈りとはどのような「祈り」なのであろうか。

さて、効果的な祈りの方法などこの世に存在するのであろうか。アラジンの魔法のランプに等しい秘術がこの世に存在するのであろうか。
著者、谷口雅春師が「叶える」なる用語をタイトルに用いられた本書には、読者の期待を裏切らないそんな「叶えるための秘訣」が散りばめられている。アラジンの魔法のランプのこすり方が、現実世界に応用可能となって溢れ出して来るようになる。
願望実現こそが現世に生きる我々衆生の念願であろう。
そして、この現世利益を軽視する宗教書にはあまり魅力を感じないのが、我々読者の本音であろう。

「宗教的救済に興味はあるが、死後世界での救済には関心が薄く」
かつ、「ねじりハチマキをしながらの修行などを行う気はない」
という（虫のいい愚生のような）凡人ではあるが、
「それでも現実世界を整えたい」
との希望を持つ者であれば、威力充分の示唆を本書から多数得ることとなるであろう。
『生命の実相』全４０巻を読了後、本書に進まれるというコースを強くお勧めするが、本書を入門書にして谷口雅春という千古の英哲との対話を開始されても不都合は余りないであろう。