５枚のＣＤがどういうテーマあるいはジャンルで編集・選曲してあるのか見えてこない。テイストに欠けるただの寄せ集めという感がどうにも否めない。たとえば「ダンチョネ節」の次に「ラ・ボエーム」、「やくざ若衆祭り歌」の直後が「それぞれのテーブル」という配列に、小生が崇めて止まないちあきなおみへの冒涜さえ感じてしまうのだ。
　加えて、ＣＤ１とＣＤ５がバーチャル・コンサートと称するライブ盤になっているのだが、１曲終わったあとの拍手がフェイドアウトしないうちにブツっと切れて、次の曲が始まるのには興を殺がれる。一曲一曲を大切に聴き、余韻を愉しみたい者には残念。加えて、些細なことと片づけてしまえばそれだけのことだが、歌詞集の中の『夜へ急ぐ人』の歌詞「おいで　おいで　おいでをする人　あんた誰」が間違っていて「おいで　おいで　おいでよする人　あんた誰」になっている。このあたりの配慮（というより、当然必要とされる校正の目）も足りない。
　星３つをつけたのは、偏にちあきなおみ故それ以下はつけられないからに過ぎない。
付属の歌詞集のまえがきに徳光和夫・鳥越俊太郎・小倉智昭などの名士が言葉を寄せているが、彼らもこの杜撰な編集と制作姿勢を知ったら落胆を禁じ得ないのではないだろうか。

バカ高い他社の10枚セットも所有してますが、こちらの方が断然イイと思いました。すでにちあきなおみのCDを数枚持っている方は、
どーしてもかなりの曲がダブってしまいますが、なんと言ってもこちらはSHM-CDですから、いままでのCDとは曲はダブっても音が違います。
クリアな音でちあきの声が前に前に出てきて、すぐ近くで歌っているような感じです。部屋をチョイ暗めにして、ボリューム大きめにすれば、そこはもぅちあきなおみの世界です。

外箱は、思ったより豪華で大きく30cmX21cmぐらいでしっかりしています。
別紙歌詞ブックはもちろん、箱と同じ大きさの未発表写真を含む写真集
(20ページ)もポイント高い。おまけにDVDまでついている。バーチャル・ライブ 形式は、観客の拍手が不自然だったり、好みが分かれるところかもしれないが、私にはこれまた楽しい。ちあきなおみのCDはかなり持っているが、これが一番です。買って良かった！

Disc 1 バーチャル・ライブ
1 百花繚乱
2 あなたのための微笑み
3 二人の世界
4 酒と泪と男と女
5 別れの一本杉
6 涙の酒
7 スタコイ東京
8 ダンチョネ節
9 ラ・ボエーム
10 ハンブルグにて
11 ねえあんた
12 普通じゃない
13 霧笛
14 粋な別れ
15 愛のために死す
16 喝采

Disc 2
1 星影の小径＊
2 キリがないね
3 ルイ
4 狂った果実
5 ダンスパーティの夜
6 赤と黒のブルース
7 カスバの女
8 放（ほか）されて
9 渡り鳥いつ帰る
10 片情（かたなさけ）
11 矢切の渡し
12 ＴＯＫＹＯ挽歌
13 口笛が聞こえる港町
14 プラットホーム
15 男駅・女駅
16 そ・れ・じゃ・ネ

Disc 3
1 かもめの街
2 嘘は罪
3 泣きはしないさ
4 雨降る街角
5 啼くな小鳩よ
6 リンゴ村から
7 都の雨に
8 男の純情
9 歳月河（さいげつがわ）
10 逢いたかったぜ
11 男の友情
12 お前にゃ俺がついている
13 未練ごころ
14 君知らず
15 役者
16 紅とんぼ

Disc 4
1 黄昏のビギン
2 時の流れに
3 祭りの花を買いに行く
4 東京の花売娘
5 東京砂漠
6 ひとりぼっちの青春
7 雪
8 悲しみを拾って
9 ひとりしずか
10 さだめ川
11 立待岬
12 流浪歌（たびうた）
13 黒い花びら
14 夜霧よ今夜も有難う
15 部屋
16 雨に濡れた慕情

Disc 5 バーチャル・ライブ
1 冬隣
2 イマージュ
3 港が見える丘
4 秘恋（ひれん）＊
5 泣かせるぜ
6 名月赤城山
7 帰れないんだよ
8 やくざ若衆祭り唄
9 それぞれのテーブル
10 朝日のあたる家（朝日楼）
11 嘆歌（えれじい）
12 アコーディオン弾き
13 夜霧のブルース
14 夜へ急ぐ人
15 紅い花
16 伝わりますか

Disc 6 特典ＤＶＤライブ映像
1 紅い花

５枚のＣＤに、たっぷり彼女の魅力が凝縮されており、とても聴き応えがあります！　懐かしの名曲はもちろんのこと、新たに聴ける彼女の曲に魅力を再発見です！　さらに写真集とＤＶＤ映像もついておりボリューム満点です！　迷わず買ってしまいました！　今でも、見て聴ける最高の商品です♪　

未発表ライブ音源６曲“夜へ急ぐ人、普通じゃない、名月赤城山、それぞれのテーブル、霧笛、夜霧のブルース”と映像特典ＤＶＤとＳＨＭ−ＣＤ仕様。ディスク１，５がバーチャル・コンサート形式で編集される予定です。
初めて購入される方には音質的にも期待されそれなりだと思います。ファンとしては、
未発表音源がでるたび企画盤が発売され、テイチク盤の多くのベストが選曲も中途半端で重複が多すぎすぎ抱合わせ買いになるのが難点と言えます。そして今後、戦略としてＳＨＭ−ＣＤ仕様再発攻勢が始まるかもしれません。
本商品は既発売ライブ音源８曲＋今回未発表ライブ音源６曲の新編集＋ＤＶＤのセット商品として発売されたほうがずっと魅力があったと思います。
『夜霧よ今夜も有難う／ちあきなおみ 石原裕次郎を唄う』『女の心情』『喝采〜紅とんぼ／吉田旺 参分劇（どらま）』の３枚のオリジナルアルバム再発を早く希望します。

プレゼント用として購入しましたが、大変によろこばれました。