愛するちあきなおみ
★★★★★
文句なし!。じっくりと聞かせてくれます。彼女の恋歌は確実に30年前・40年前の若い頃に
連れて行ってくれます。 最高の歌手です。
四つのお願い
★★★★☆
ちあきなおみって全然テレビなんかに出てこないね、引退したんだろか?私たち学生時代はあんなに人気があったのに。学生運動の活動家は歌が好きだ。年がら年中インターを歌ってるわけではない。当時はカラオケなんてなかった。大学、学部の理論合宿が組織の各レベルで年に6回はあった。原則的に酒は出ないが個人的に飲むことは禁じられていない。1970年の夏かな?山中湖でZの合宿があった。その頃深刻な恋愛事件で悩みほんと湖に飛び込んで死んでやろうかと思ったな。かなずちだったから。帰りのバスの中で例の鴻上尚史の「ヘルメットの君」のAさんがちあきなおみの「四つのお願い」を披露した。私は寝てたが「Aさんは歌がうまいんだ」と感心した。なんでAさんのことを書くのか?それほど親しかったわけではない。学部の合宿で千葉県のあれは何処かな?野球をやってたら私がエラーをした、それを見たAさんが「ゲバ君ってもっとうまいかと思ったわ」泳げないと告白したら泳ぎの得意な彼女は「いやだ、かなずちなの?」間抜けな奴だと見られていたんだろ。汚名挽回に彼女に頼まれて文学部の学生担当の佐々木助教授(美術史)を呼び出して脅かした、佐々木は教授会で「ゲバラというのは柄が悪い奴だな」と言ったのを他の教授から聞いた。佐々木は3年前に新聞に訃報が出ていた。
ハイレベルな歌手
★★★★☆
僕が衝撃を受けた曲は「雨に濡れた慕情」。メロディー、彼女の声質、音域は、当時流行っていた曲の中でもすぐ僕の耳を引いた。最小限のビブラートで歌う歌は何度聴いても飽きない。以後、「喝采」がヒットし、文句なしの内容で今も聴いている。他の歌手のカバリング曲で、井上陽水の「氷の世界」は広い声の音域でちあきは歌い、ひと味もふた味も違う歌手である。演歌、シャンソンも歌う実力派の歌手である。
軌跡
★★★★★
デビュー時から後年にかけての名歌唱を網羅した、集大成的な二枚。
カバーものが聴きたくて購入したのだが、オリジナルものも、改めて聴いた。Disc1の1と2はセットになってひとつの物語になっていますね。3はデビュー曲。この時点で既に完璧。6、静かな歌唱の中にも感情の起伏が見える。11・12はリリカルというよりはキッチュ、かつ悩ましい。中島みゆき作の14、手を止めて聴き入ってしまう。捨て鉢になった女の中に潜む少女性を、あえてぼそぼそとした歌唱で表現。涙。18の凄まじさは特筆に値する。この曲で紅白に出演し、大衆に衝撃を与えたことは有名だが、あのパフォーマンスが目に浮かぶほどだ。この手の楽曲はもはや彼女の歌唱にかかるとフォークだのロックだのとカテゴライズされるべきものではなくなってしまう。
Disc2。演歌を勉強したい人は1を聴けばすべてわかる。5・6、完璧過ぎるあまり、聴き流してしまうほど。真のムード歌謡とはこういうものを言う。7、この曲の難易度などこの人の前では関係なし。
その他、書きたいことは山積だが、ただひとつ言いたいこと。何度もこの言葉を遣うが、「完璧」。