しかし、ご遺族にとっては時計は止まったままではなかろうか?
あの事件当時、既に犯罪被害者支援の活動を開始していた弁護士としては、当時、自分ならどう対応したのだろうか、真剣に悩んだことを思い出した。
この事件を契機に、少年法の改正や犯罪被害者支援の動きが出てきたが、果たして被害者の望む万全な形になっているかと思うと忸怩たる思いがある。
この本を読んで泣いているばかりでは、被害者は浮かばれない。二度と、このような悲劇が起きないような社会を作るために具体的に行動を起こさなければならないだろう。
改めてご冥福をお祈りします。
時折「宗教的」な文章が散見されるが、「宗教」って結局は、人生、生死、等に対する「考え方」「捉え方」のことをいっているのだなと実感する。
自分が子どもを持つとき、著者のように我が子に接していきたいものです。
少年の暗闇の部分にも目をそむけず
向き合っている姿には感動した。
残虐なことをされたのに、
受け入れようとしている。
一度会ってみたいと本気で思った。
この本はかなりのオススメ!!
山下京子さんという人に惹かれます。