自由とは自分で自分の居場所を探すということ。この少年
はそれを自然に求め、思想に求め、革命に求め、恋愛に求
め、家庭に求め、今もなお求め続けている。
「でくのぼう」となれる日を夢見て。
著者は連合赤軍とオウムの類似性を否定するが、イデオロギーと宗教というパッケージの違いはあるものの、社会から遊離してリンチ、無差別殺人へと突き進んでいくベクトル、その本質に共通する部分を見ないわけにはいかない。「政治的な内容はともかくデモは心躍った。」「自分がそこに存在しているという感覚を味わうことができた。」といった著者の素直な告白が、その本質とは何なのか?のヒントになるかもしれない。20名程度のメンバーが“総括”の名のもとに1人、2人とリンチ殺害を受け、最後には12人が命を落としていく様はあまりにも異常だ。加速度的に客観性が欠落していく様子がよく伝わってくる。
連合赤軍には関心があり、先に挙げたメンバーによる著書や、大塚英志の「『彼女たち』の連合赤軍」、坪内祐三の「一九七二」も興味深く読んだ。しかし警察の側に立って書かれた佐々淳行の「連合赤軍『あさま山荘』事件」などはあまり読む気にはなれないのだ。
事件自体は異常なものと認めながら、他人事とは思えない、もっと言い切ってしまえば憧憬めいたものを感じる部分がきっと私自身の中にあるのだ。
それにしても、永田洋子というのは、ヒドイ奴だ!!!こんなひどい女が組織のトップになってしまったというのが、信じられない!!!みんな恐怖からか、只々盲従していってしまうのがまた恐ろしい!!!集団心理というのか、何と言うのかわからないが・・・。一人死んだ時に、何で正気に返れなかったのか!次々と「総括」という名の「殺人」を続けてゆく永田や坂口!革命以前の問題でしょう!人間的におかしい!!!死刑には反対の私だが、この永田や坂口の行状を読んでいると、死刑囚というのにも納得してしまう!それだけ極悪非道!「市中引き回しの上、磔獄門!」って言いたくなってしまう!!!