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狼と香辛料〈2〉 (電撃文庫)

価格: ¥662
カテゴリ: 文庫
ブランド: メディアワークス
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安定した高レベル ★★★★★
前作にしてデビュー作に劣らない高レベルな作品である。今回は「信用買い」というリスキーな商いと、その失敗から訪れるロレンスの大ピンチが主軸のストーリーだが、この結末に関しては賛否の別れるところであろう。いつもヒーローが正しいとは限らないという終わり方である。見方を変えれば実に商人らしいとも言える。破滅の危機に瀕して法をも恐れぬ姿勢には天晴れではあるが、それにしても仲間まで道連れにした際どい綱渡りである。しかも最後は脅迫まがいとも言えるのだから。商人同士のやり取りながら『一緒にするな』とのロレンスのセリフが痛快ではあったが、いやいやロレンスさんもあんまり大きな顔は出来ないよ、とのツッコミもしたくなる。ただ、面白い展開の物語ではあった。

しかし、それより何よりホロとロレンスの親密振りにはやられる。ホロの(油断こそしていないものの)無防備振りなどは、どこの新婚さんですか?というくらいの気の許し方に見える。2人の仲がちっとも進展しない作品が多い中で着実に進展するのは読んでいて実に楽しいのだが、それもこれも今回はノーラの存在が大きい。それを安直な三角関係(二股)にしていないところも上手だと思う。信頼はしているのだがどーにも気になる、気にしたくなるといった心情がチラチラ見え隠れしていて良かった。
前半は退屈 でも後半は面白い ★★★☆☆
1巻の続きで2巻も購入
前半は あー だりーと 苦痛すら伴って読み進める

後半は面白い うーん このあたりがロレンスを「香辛料」として作者が
定義したかった部分なのかな?
この舞台状況に持って行くのが そもそも目的だったのかなぁ
だけどさぁ 他にいくらでも手があるだろう と思ったりして
ホロって水戸黄門の印籠みたいな位置に

債権を持ち出してくるあたり なかなかタイムリー
でも これだけの金融システムが成立している状況のわりには
セーフティーネットが全然無い世界というのも
ロレンスが蓄財をしていなさそうなところも変だなぁ と思った
(そのあたり 続作になると出てくるのかな?)

時代考証や細かな生活説明については 基本ファンタジー小説だから
あまり真に受けない方が良いかもです

いきなり指名買いは危ないかも 本屋さんでちょこっと試し読みして
気に入ったら「買い」でしょう

というわけで 良くも悪くもどちらでもないということで ★三つです
アニメ7〜13話 ★★★★★
アニメ版を見させていただいてからの読破でした。なるほどアニメでは細かく語られていない部分が1巻目に比べて多いかなと思ってはいましたが納まらないハズです。1巻目以上に充実した文章量で、他の文庫に比べても1.5倍ほど読むのに時間がかかってしまいました。特にセリフ、情景描写ともに少なめなのでちょっとでも読み飛ばすと、とたんに分からなくなってしまいます。とはいえ、話の流れが頭の中に入っていても、展開に主人公と同じくはらはらしたり、にやけてしまったり、楽しい時間が過ごせました。
1巻に比べると失速した印象。 ★★★☆☆
1巻については、目新しさもあって、こんな世界もアリだな、と感心したものですが
本作品になると、少し苦しくなってきたな、という印象が残りました。

剣も魔法も登場しない本シリーズとって、日常の何気ないやりとりや、
現実感と説得力のあるストーリー展開が作品の魅力のアキレス腱となるはずです。
が、これらが1巻ほど上手く作られていないです。

ホロが前に比べてラノベでありがちな可愛い女の子になりすぎてしまって
少々残念です。もっと芯があって欲しいです。やりとりがパターン化してきましたね。
また、商売に絡んだストーリー展開も、説得力に欠けます。ロレンスの失敗から
立ち直る策がアレでは納得いきにくいですよ。

個人的な邪推ですが、
1巻目は一生懸命書いて、それが上手く繋がったけれど、
2巻目を書き上げるほど蓄積されたものはなかったのかな、と。

実際に書くというのは、それはそれは大変なことですから、しょうがないかなとも
思います。個人的には作者を応援したいですが、作品の出来とはまた別問題です。
1巻より失速したので3つ★とします。
恋の始まりを上手に描いています ★★★★★
本巻は、第1巻の最後、人と狼という関係を乗り越えて共に旅することを決めた二人が、
異性として親密になっていく過程が前半で軽妙に描かれた後、ロレンスの窮地を経て最後に、本当の二人の恋が始まる、という重要な巻だと思います(アニメ版の後半に相当する物語です)。

本作の作者は、やや風景・情景描写が冗長になりすぎるきらいがあり、
時折読みにくさを感じることがあります(1巻あたりの頁数の多さもその辺が関係している気がします)。
しかし、それは作者の本作での世界観がしっかり確立していることの現われでもあり、アニメの雰囲気が原作とさほどぶれることなく好評なのも、原作がこうした描写が背景的なことまではっきり語っているせいだとも考えられるので、一概に批判は出来ないでしょう。

そして、中盤からクライマックスに至る流れ、そこでのロレンスとホロの台詞群は圧巻です。
新キャラクターのノーラも魅力的で、作者がキャラクター設定についても、事前に相当練りこんでいることをうかがわせますね。
各キャラの性格・思考が、必ずしも善対悪にはっきり二分されていない点も、大人の鑑賞に堪え得る上質さの秘訣かと。

3巻にも期待大です!