自分の命は自分だけのものではないと実感できる
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「あのとき自分は何歳で何をしていたのか」それを誰もが答えられるほどの大きな事故であり、事故にまつわる様々な疑惑や野次馬的な知識はたくさんあるのに、これほどまでに自分は何も知らなかったのかと思いました。ここに表れている家族の思いに触れると、自分の家族のことを必ず思い描き、月並みですが、命の大切さ、かけがえなさに思いが募ります。そして、この1篇1篇に込められた思いの上に、御巣鷹山と生きる―日航機墜落事故遺族の25年812連絡会の活動があることを知り、自分にも何かする力があるのではないかと思うようになりました。私はこの本をこれからの人生の中で何度も読むだろうと思います。そして、読む度にその時の自分と家族のことを考えさせてくれるだろうと思います。
私は遺族であり救助された方の親族です
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私はあの事故で救出された女の子の親族です。彼女は一度に父・母・妹を失い、帰省後も執拗な程マスコミから追いかけ回され心の傷をさらにえぐられました…毎年夏になり8月12日が近づくと彼女、彼女の家族を思い出します。偶然ネットで未だに彼女の実名が晒されている事や、事件の詳細を知り茜雲を購入しました。沢山の方々の遺族の悲痛のような文章には涙が止まりません…時事ネタではなくはやり戦後最大の国内で起こった飛行機事故として忘れないで欲しいです
電車の中とかでは読めません;涙
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茜雲の1号から、各号で抜粋された手記がまとまっています。
何年経っても、ご遺族の時間は止まったままなんだな?と深く考えさせられる書籍です。
私は主に通勤で読んでいたんですが、涙や鼻水が出てきて怪しい人になっていたので、人が多い所で読むのはお勧めできません;泣
家族の絆とは? 人を想う気持ちとは? 企業の責任とは?
様々な問いが詰まった手記です。
まだ、読んでいない人は絶対に読むべき書籍です。
絶対に風化させてはいけません。
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この本を読んでまず伝わってきたことは
「悲しみ」そして「怒り」の感情です。
まさか、突然家族を失うとは絶対に思わなかったはずです。
この本には多くの悲しみが詰まっています。
多くの人がこの事件を知り、
もう二度とこの大惨事が繰り返されないよう
ただただ願うばかりです。
亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
残された者の悲しみ、我々の使命を思わされる一冊。
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昭和60年8月12日、当時の私はまだ小学生でした。全ての番組が「特別報道番組」に変ったのを覚えている。ただ幼すぎて解らなかったあの日。今、私はその航空機に携わる仕事をしています。事故の原因などは教育などで知っているつもりでした。しかし残された遺族の悲痛な声・無念さ等は教育されてません。この本に出会いどの様な思いで過ごされたか、読んでるうちに涙が出てきました。この事故は「風化」してはならないと云われてます。この一冊から改めて痛いほど思い知りました。事故による犠牲者の本当の人数は520名だけなのでしょうか?違うと思います。事故後の遺族の皆さんの生命・家庭等の全てが犠牲になった事故を無駄にしてはならない。二度とこの様な事故を起こさない為に航空業界で仕事をする私の使命とは何かを噛締めながら読ませて頂きました。